退職祝いに胡蝶蘭が選ばれる理由
退職祝いとは、定年退職や寿退職、出産などおめでたい理由で退職する方には、職場単位で渡す贈り物のことです。退職を祝うために開催する会を指すこともあります。
上司や同僚など、一緒に働いてきた方がいなくなってしまうのは寂しいと感じる方も多いでしょう。しかし、退職する方にとっては新たな人生の始まりでもあるため、おめでたいこととして退職祝いを贈ります。
そのため、退職祝いでは、感謝の気持ちやこれまでを労う気持ちはもちろんですが、これからの人生が幸せになるように願う気持ちを伝えることが大切です。
退職祝い向けのお花の中でも、人気があるのは、「幸せを運んでくる」という花言葉があり、相手に感謝の気持ちを伝えられる縁起の良い胡蝶蘭です。
また、胡蝶蘭は水やりの頻度が少なく手間をかけずに長期間美しさを楽しむことができます。花粉が飛び散ることもほとんどなく、掃除の手間をかけさせることもありません。
これらの理由から、退職祝いに胡蝶蘭が選ばれているのです。
【退職祝い】喜んでもらえる胡蝶蘭を選ぶポイント
胡蝶蘭といっても、さまざまな種類や色、価格があります。初めて胡蝶蘭を選ぶという方にとっては、どれを選べば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。
ここからは、数多くある胡蝶蘭のなかから、退職祝いの胡蝶蘭を選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
種類
ビジネスシーン向けに用意されている胡蝶蘭は主に、大輪・中輪・ミディの3種類に分けられます。
なかでも退職祝いの贈り物に最適なのは、豪華で迫力のある大輪や、大輪のように見栄えがありながらも少しコンパクトで飾りやすい中輪です。
しかし、退職される方が受け取りやすいように、ミディサイズを選んでも問題ありません。とくに電車通勤をされている場合や、職場から家までの距離が遠い場合などは、ミディサイズにし、別途ご自宅に配送するところまで手配しておくとよいでしょう。
ミディサイズは、大輪や中輪と比べるとお花の大きさが小ぶりです。小ぶりのお花をたくさんつける種類なので、上品さと可愛さがあります。
「高級感がないのでは?」と心配される方もいますが、陶器入りの商品を選ぶなど、工夫次第でミディサイズでも高級感を演出できます。
色
胡蝶蘭には、さまざまな色があります。定番は上品で清潔感のある白ですが、優しくやわらかな印象のピンクや縁起が良い紅白、明るい雰囲気の黄なども人気です。
退職祝いで贈る胡蝶蘭には、とくにタブーとされている色はないので、華やかで明るい色を選ぶと良いでしょう。
贈る相手のイメージ合った色や、好きな色を贈るのも喜ばれます。青や紫、緑などさまざまなカラー展開があり、それらの色をミックスしたものも販売されています。
本数・輪数
胡蝶蘭は本数に分けて販売されています。一般的に取り扱いが多いのは、3本立や5本立です。
お店によっては、縁起が悪いとされる数字の4本立や9本立は販売せず、1本立、2本立、3本立、5本立というラインナップで販売しているところもあります。
一昔前は、「奇数は縁起が良い」とされ好まれていましたが、現在ではあまり奇数にこだわらず、偶数立を扱うケースも増えています。
輪数は、1本の苗にどれだけの花やつぼみがついているかを指し、一般的に1本あたり10〜15輪程度です。
胡蝶蘭は、本数と輪数が多いほど迫力は増しますが、迫力があるから良いというわけではありません。贈り先のスペースや飾りやすさを考えて選びましょう。
価格
胡蝶蘭の価格は、5,000〜数十万円までさまざまな価格帯に分かれています。本数や輪数が多ければ多いほど価格も高くなる傾向があります。胡蝶蘭の価格の相場は以下のとおりです。
・1本立:4,500~2万円程度
・2本立:7,500~4万7,000円程度
・3本立:1万2,000~6万円程度
・5本立:1万8,000~8万5,000円程度
・6本立以上:3万6,000~30万円以上
退職祝いで胡蝶蘭を贈る場合の価格は、相手との関係性によっても異なります。部署内のグループで贈る場合は、1〜3万円、個人で贈る場合は、1〜1万5,000円程度が一般的です。
人数が多いグループで贈る場合は、3万円以上のものを選ぶのと良いでしょう。
退職祝いに胡蝶蘭を贈るタイミングは?
送別会が開かれる場合は、その場で手渡しするのが最適です。とくに送別会などは開かず退職日を迎える場合は、退職日の前日までに渡しましょう。
前日までにとはいえ、あまりに早く渡すのは、失礼にあたります。2〜3日前を目安に渡すのがおすすめです。
事前に退職前のスケジュールを確認したうえで、胡蝶蘭を贈る日にちを決めましょう。
贈る胡蝶蘭のサイズが大きく重さがある場合は、配送するほうが喜ばれることもあります。電車通勤や自宅までの距離が遠い場合、また退職にともない持ち帰る荷物が多い場合は、配送も含めて考えましょう。
退職祝いの立札のマナーやメッセージの文例をご紹介
ここでは、退職祝いに胡蝶蘭を贈る際の立札のマナーやメッセージの文例についてご紹介します。
立札のマナー
ビジネスシーンでお花を贈る場合には、立札をつけるのがマナーです。立札の素材にも、種類があります。
・木札(木の板に印字した透明シールを貼る)
・木目調立札(厚紙の台紙に印字した透明シールを貼る)
・紙札(はがきサイズ)
・メッセージカード(名刺サイズ)
親しい間柄なら紙札、ビジネスシーンなら木札を選ぶと良いでしょう。
立札には、朱文字で「祝 退職」「祝 御退職」「退職祝」「退職御祝」などの文言を入れます。その下に、黒文字で贈り主の名前を記入すれば完成です。
会社からの退職祝いとして胡蝶蘭を贈る場合は、「会社名+代表者の名前」を記入するのが一般的です。部署からの場合は、「会社名+〇〇部一同」にします。
レイアウトに余裕があれば、相手の方の名前を黒文字で追加しても良いでしょう。立札への文字入れは、お店側が用意してくれることが一般的です。入れたい文言を指定して、注文します。
さらに気持ちを伝えたいときは、立札とは別でメッセージカードを添えると喜ばれます。メッセージカードを記載するときは、忌み言葉を避けマイナスなイメージをもたれない文章を心がけましょう。
メッセージカードの文例集
メッセージカードは、プライベートでも付き合いのあるような方に贈るのがおすすめです。メッセージの内容は、お相手との関係性によって決定しましょう。
【目上の方の退職の場合】
ご定年おめでとうございます。長きにわたりご指導・ご鞭撻頂きありがとうございました。〇〇さんに教えていただいたことを糧に今後は私たちが頑張っていきたいと思います。
【同僚など近しい方の退職の場合】
〇〇さん 退職おめでとうございます 〇〇一同より
これまでお世話になった感謝の気持ちを込めて贈ります。
【家族に送る場合】
お父さん/お母さん、長い間家族のために頑張ってくれてありがとう。これからは自分の時間を楽しんでくださいね。
退職祝いに胡蝶蘭を贈る際の注意点
ここからは、退職祝いに胡蝶蘭を贈る際の注意点を3つご紹介します。
誤字脱字がないか確認する
立札やメッセージカードに、誤字脱字がないかしっかりと確認しましょう。相手の名前や社名を間違えるのは、大変失礼です。
とくに旧漢字が名前に使われている場合は、よく似ている漢字の間違いが多いため、複数人でチェックすることをおすすめします。
社名が英語表記の場合は、漢字と同様にスペルに注意しましょう。
時間に余裕をもって手配する
注文してから発送までにかかる期間は、店舗によって異なります。種類やサイズ、ラッピングによっては、在庫の関係で希望日に間に合わないおそれもあります。
贈りたい日に間に合わないというトラブルを避けるためにも、届けたい日の1週間前までには、注文を済ませておきましょう。余裕があれば、立札やメッセージカードの確認もしっかりできて安心です。
受け取る側の立場に立ってみる
退職祝いで胡蝶蘭を贈る際に、もっとも気をつけたいことは、受け取る側のことを考えて手配することです。送別会で直接手渡しする場合は、持ち帰りやすいサイズや重さも考慮しましょう。
自宅まで胡蝶蘭を配送する場合は、事前に相手が受け取れる日時を確認しておくのがおすすめです。
また、胡蝶蘭は丈夫なお花ですが、簡単なお手入れの方法や花が咲き終わった後の処分方法についても伝えておくと良いでしょう。初めて花を飾る人にとっては、お手入れの基礎知識を教えてもらえると、とてもありがたいものです。
【胡蝶蘭のお手入れ方法】
・胡蝶蘭は亜熱帯地域原産の植物であるため、直射日光や冷暖房の風が当たらない明るい場所に置く
・室温は18~25℃くらいが最適。冬場でも15℃以下にならないよう注意する
・水やりの頻度は、春・夏は週2回、秋・冬は週1回が目安。根元のミズゴケが奥まで乾燥したら水やりする
・花が咲き終わったら、根元から数えて4番目の節の1.5cmほど上で苗をカットする
【胡蝶蘭の処分方法】
・胡蝶蘭本体:燃えるゴミで捨てるのが基本。大きいものが細かくカットすると捨てやすい
・植え込み材:ミズゴケは水分をよく切り、燃えるゴミで捨てるのが基本。支柱は金属かプラスチックかを確認し、分別して捨てる
・鉢:陶器やプラスチックなど何の素材でできているかを確認し、分別して捨てる
ラッピングをする
胡蝶蘭はラッピングしてから贈るのがマナーです。ラッピングの色は、退職する方が好きな色にすると良いでしょう。お店に頼めばラッピングしてもらえますが、自分でラッピングすることも可能です。
【胡蝶蘭のラッピング方法】
1.ラッピングペーパー・セロハン・セロハンテープ・ホチキス・リボンを用意する
2.セロハンの中央に胡蝶蘭の鉢を置き、タックを作りながら鉢を包み込んでセロハンテープで止める
3.ラッピングペーパーの中央に胡蝶蘭の鉢を置き、タックを作りながら鉢を包み込んでホチキスで止める
4.リボンを結ぶ
少しコツがいるので、自信がない場合はお店でラッピングを依頼するのがおすすめです。
退職祝いの胡蝶蘭なら「京都花室 おむろ」がおすすめ
退職祝いに贈る胡蝶蘭を探しているなら、「京都花室 おむろ」にご相談ください。「京都花室 おむろ」では、花き卸売市場や問屋では流通しないといわれる特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭を用意しています。
ランクの低い胡蝶蘭は、すぐに花落ちしてしまったり、枯れてしまったりして長く花を楽しめないことがあります。
「京都花室 おむろ」では、京都の生産者や日本全国の生産者と専属契約をしており、年間を通して、高品質の胡蝶蘭を安定的に販売することが可能です。1955年創業からの実績と経験から、店主が目と手で確認をした胡蝶蘭のみを取り扱っています。
そのため、花落ちすることがほとんどなく、数ヶ月という長い期間、美しい姿の胡蝶蘭を鑑賞できます。
また「京都花室 おむろ」では、一般的に有料とされている和紙ラッピング・立札・送料も無料です。胡蝶蘭や立札、ラッピングの状態も、お贈りする前に写真でご報告していますので、贈り先に伺えない場合も安心してご依頼いただけます。
お世話になった方の退職祝いに胡蝶蘭を贈るなら、ぜひ「京都花室 おむろ」をご利用ください。
まとめ
退職祝いの贈り物には、胡蝶蘭がおすすめです。「幸せを運んでくる」という縁起が良い花言葉を添えて、感謝の気持ちを伝えましょう。
品質が良く、長い期間鑑賞できる胡蝶蘭なら、お祝いの気持ちもしっかり伝えることが可能です。