胡蝶蘭の葉っぱがふにゃふにゃに!原因や正しい対処法について解説

贈り物や生花、園芸品種として人気の胡蝶蘭。せっかく丹精込めてお世話したのに葉っぱがふにゃふにゃに萎れて困っている方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、胡蝶蘭の栽培中のトラブルについて解説します。葉っぱがふにゃふにゃになる原因や対処法、厄介な病気などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


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胡蝶蘭の葉っぱがふにゃふにゃになる原因


胡蝶蘭の栽培中に葉がふにゃふにゃになるトラブルが発生した場合、まずは育て方を見直してみましょう。

胡蝶蘭のお手入れでは水のやり方に要注意です。水不足や水のあげすぎが原因で根腐れを引き起こす可能性があります。

ここでは、胡蝶蘭の水やりに焦点を当てて葉が萎れる原因について解説していきます。

水不足

胡蝶蘭の葉っぱがふにゃふにゃ・しわしわに萎む原因のひとつに水不足があげられます。本来、胡蝶蘭は亜熱帯地域で根を張って育つ植物のため、乾燥した環境下でも強く生きることができます。とはいえ、水不足だと極度な乾燥状態になり葉が萎む原因になります。

水苔などの植え込み資材が乾いていないか確認しましょう。カラカラに乾燥している場合は、水不足が考えられます。

根腐れ

葉っぱにツヤがない場合は根腐れしている可能性もあります。

胡蝶蘭に水を与え過ぎると植え込み材の水分量が多くなり、鉢内部の湿度が高くなります。そして多湿が原因で雑菌が発生して、根腐れを引き起こすことがあります。鉢の中にカビが見えたり独特な臭いが気になったりする場合は、根腐れを疑いましょう。

胡蝶蘭の葉っぱがふにゃふにゃになったときの対処法

ここでは、胡蝶蘭の葉っぱがふにゃふにゃになったときの対処法を解説していきます。水不足・根腐れのそれぞれに分けているので、胡蝶蘭の様子を見ながら参考にしてみてください。

水不足が原因の場合

水不足が原因と思われるケースでは、以下のような特徴が多く見られます。

・水やりの間隔が1週間以上開いている
・屋外で育てている
・胡蝶蘭の鉢がエアコンの室外機に近い場所に置かれている

まずは、鉢ごと水に入れて水を吸わせます。このとき、植え込み材の部分だけ水がくるようにするのがコツです。葉っぱへの水分補給も重要なので、霧吹きで葉っぱの表と裏を十分に濡らしましょう。今使っている植え込み材が水を十分に吸わない場合は、新しいものを使って植え替えも検討してみてください。

根腐れが原因の場合

一方の根腐れが原因の場合は、以下のような特徴があります。

・水やりの間隔が1週間以内と短い、または毎日水をあげている
・梅雨時や冬場も、夏場と同じ間隔で水やりしている
・屋内で育てている

根腐れが原因と思われる場合は、胡蝶蘭そのものを植え替えてしまうことが望ましいとされています。また、根っこからふにゃふにゃになっていたり、変色してしまったりしている場合は、きれいに取り除くことが必要です。

ただし、冬場の植え替えは乾燥しやすいのでおすすめしません。理想的な時期は花が終わった5月頃で、植え替えと同時に根腐れした部分を取り除いてしまうのがおすすめです。

こんな状態にも注意!胡蝶蘭の葉っぱの症状

胡蝶蘭の葉っぱの異常は、ふにゃふにゃになる以外にもさまざまです。ここでは、胡蝶蘭の葉っぱに起こりやすい症状について解説します。

葉っぱが黄色くなった

胡蝶蘭の葉っぱが黄色く変色することものもよくあるトラブルです。ただ、一枚黄色くなった程度ならあまり問題ありません。一方で、葉っぱが変色する原因としてウイルスや細菌感染などの病気にかかっている可能性もあります。

葉っぱが黄色く変色する病気で有名なのが「軟腐病(なんぷびょう)」です。軟腐病では、葉っぱが変色する以外に、葉っぱの表面に斑点が出現します。葉っぱの感触もぶよぶよとしたものに変わり、強いニオイを発生させるのも特徴です。

軟腐病は近くの胡蝶蘭にも感染する厄介な病気です。あまりに症状が重い場合は鉢ごと処分する必要が出るため、普段からよく様子を確認しておきましょう。

葉っぱが黒くなった

葉っぱが黒く変色することもあります。黄色くなるのと同じく、葉っぱが傷んで少し黒くなっている程度は心配ありません。ただし、黒い斑点ができている場合やモザイクのような模様になっている場合は、何かしらの病気にかかっている可能性もあります。

葉っぱが黒くなる病気として有名なのが、「炭疽病(たんそびょう)」や「褐斑(かっぱん)細菌病」などです。いずれの病気も早めに対処すれば被害を最小限に抑えられるので、病気のサインを見逃さないようにしましょう。

葉が割れた

胡蝶蘭の葉っぱが割れたまま放置しておくと根元まで広がってしまうため、割れた箇所を固定・補修する必要があります。

ただし、葉っぱの根元から黄色くなっている場合は、その葉っぱの寿命が近いサインです。この場合は補修の必要はないので、様子を見ていて構いません。

胡蝶蘭の葉っぱをきれいに保つ管理方法

ここでは、胡蝶蘭の葉っぱをきれいに保つ管理方法を解説します。

水やりの頻度

表面の水苔を触ってみて、奥まで乾燥していたら水やりをするタイミングです。水やりの目安は、春~夏で1週間に2回、秋~冬で1週間に1回程度とされています。

温度・湿度

胡蝶蘭を室内で育てる場合は、18〜25℃程度に保つことが理想です。気温が低くなる冬場でも、最低温度を15℃程度に保つように工夫してみてください。水不足や根腐れを防ぐためには湿度も重要なので、60〜80%程度ある場所が良いとされています。

置き場所

胡蝶蘭をきれいに育てるためには、できるだけ日当たりが良い場所が向いています。ただし、直射日光は苦手なので、日光が直接降り注ぐような場所は避けましょう。

屋内で育てる場合は、冷暖房などの直風も避けて乾燥を防ぎます。そよ風が当たる風通しのよい環境がおすすめなので、窓際のスペースなどを有効活用してみてください。

胡蝶蘭の育て方については、以下の記事でも紹介しています。

関連記事:【胡蝶蘭の育て方】お手入れ方法や置き場所などの注意点を解説

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まとめ

胡蝶蘭の葉っぱがふにゃふにゃになったときは、まず育て方を見直しましょう。水不足や水のあげすぎは葉っぱが萎れる原因となるため、適切な頻度で水を与えるようにします。

また、胡蝶蘭をきれいに保つには、温度や湿度の管理、置き場所に考慮しなければなりません。胡蝶蘭にとって快適な環境を維持し、美しい花と葉の状態をキープしていきましょう。