五葉松の魅力について
京都花室 おむろで取り扱う京都小鉢シリーズ（ミニ盆栽）の中で、季節問わず通年人気の京松シリーズ。シリーズの中には「おむろ五葉松」という、盆栽初心者の方でもお手入れしやすい品種をお取り扱いしています。
京都の寺社仏閣や観光地、日本庭園などでも多く見られる五葉松。ここでは、その魅力について解説いたします。
暑さや寒さに強く、育てやすい
盆栽を初めて育てるという方でも始めやすいのが五葉松です。暑さや寒さなどの環境の変化に強く、難しいお手入れも不要な点が人気のポイントです。
また、五葉松には「盆栽は五葉松にはじまり五葉松に終わる」という格言があるほど、初心者にとってはとても育てやすく、玄人にとっては奥が深い魅力的な品種です。
樹形が美しい
一般的な松の葉は２本で１対となって生えていますが、五葉松はその名の通り1つの葉の付け根から5本の葉が生えています。葉は短く、黒松や赤松などの他の品種と比べて生長が緩やかであることから「姫小松（ヒメコマツ）」も呼ばれます。
しなやかで優美な樹形が特徴で、よく観察すると葉の１枚１枚に個性があるのも魅力です。
長寿の象徴とされ、縁起が良い
五葉松だけでなく全ての松は、通年にわたり青々とした葉をつけ続ける常緑針葉樹です。
厳しい冬の季節でも枯れずに長く生きることから不老長寿の象徴とされ、とても縁起のよい植物として人々から親しまれています。
また、とがった葉は魔除け・厄除けとされ、悪い運気を退け幸運をもたらしてくれると信じられています。
これらの理由から、松は古くよりお正月の松飾りとして庭先や玄関先に使用されています。
松の含まれる縁起の良い植物として「松・竹・梅」の組み合わせが馴染み深いですが、これらは冬の寒さでも生命力を感じさせる庭木として、古くから中国では「歳寒三友（さいかんのさんゆう）」という画題に用いられるほど定番の組み合わせでした。
仕事運が上がる
五葉松は「御用待つ」という語呂に置き換えられることから、御用（仕事）を待つということで、「仕事が舞い込んでくる」として商売人にとって縁起が良いとされています。
そのため、ビジネスシーンにおいても縁起物の贈答品として大変人気の品種です。
病気対策のためにできること
基本的に育てやすいとされる五葉松ですが、環境や管理方法によっては病気を引き起こす場合もあります。
ここでは、五葉松のお手入れに重要な要素と、かかりやすい主な病気についてお伝えします。
風通しの良い場所で管理する
五葉松は葉が多く、密集した部分に湿気がたまりやすいため、必ず風通しの良い場所に置かなければなりません。
湿気がたまることにより、カビや菌が繁殖して病気を引き起こす場合があります。
これらによる原因の病気の代表例は以下になります。
・葉ふるい病
・すす葉枯れ病、褐斑葉枯れ病
・葉サビ病 など
いずれの病気も日当たりや風通し、水はけの悪さなどが関係しているため、症状が見られたら置き場所を変える・薬剤を散布するなどの処置をしてください。
また、他の盆栽に症状が広がるのを予防するために、症状の見られる葉や枝は切り取り、すぐに隔離してください。
日当たりの良い場所で管理する
五葉松は日光を好むため、必ず戸外の日当たりの良いところ～半日陰で育てるようにしましょう。
ワタムシやカイガラムシ・アブラムシ・アカダニなどの害虫が付くことがありますが、基本的に五葉松は病害虫には強い品種です。
しかし、新芽の頃などの未熟な時期は被害に遭いやすいため、湿気がたまらないように水はけ・風通しを良くし、定期的に殺菌殺虫剤を散布することをおすすめします。
▼京松シリーズの詳しい管理方法や剪定については、こちらの記事をご参考ください。
「ミニ盆栽（京松）のお手入れ・管理方法について！初心者でも簡単な育て方のしおり」
縁起物の盆栽を育てるなら、「京都花室 おむろ」の京松盆栽
通年にわたり、青々とした美しい葉と樹形を楽しめる「京都花室 おむろ」の京松シリーズ。
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まとめ
今回は縁起物として人気の五葉松について解説いたしました。
ご自宅用にもビジネスシーンでも喜ばれる、五葉松盆栽の魅力に実際に触れて感じてみてください。
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