冬の京都の観光名所をイメージした、数量限定の京椿盆栽
京都花室 おむろの取り扱う京都小鉢シリーズ(ミニ盆栽)の中で、冬に限定発売される京椿シリーズ。
等持院や金福寺、城南宮などで有名な京都の椿をイメージして、おむろの専属契約の生産者と作り上げた、期間・数量限定のオリジナル商品です。
冬の京都の観光名所を鮮やかに彩る京椿は、濃い紅色の美しい花が特徴的です。
ベランダや室内で場所を取らずに可憐な花を楽しめる「花もの盆栽」の中でも特に人気の椿盆栽。椿には多くの種類があり、どの種類が良いか迷われる方も多いことでしょう。また、難しい工程が多いイメージのある盆栽ですが、実はそれほど育てるのに難しい工程は必要ありません。
おむろの京椿シリーズなら、初心者の方でも美しい京椿の花をご家庭で手軽に育てることが出来ます。
京椿の魅力について
冬の時期から春にかけて花を咲かせる椿。ここでは、一般的な椿と京椿、その両方の魅力について解説いたします。
日本原産の花木である
椿(別名:ヤブツバキ)は日本原産の花木であり、常緑高木で光沢のある濃い緑色の葉をもちます。
現在国内には2000種類以上もの品種の椿が存在しています。古くは奈良時代から栽培が始まったとされ、江戸時代には多くの園芸品種が作られるようになりました。現在見られる椿の品種は、現代ツバキの主流となる「江戸椿」、関西を中心に発展した「京椿」、熊本で発達した「肥後椿」、北陸及び山陰地方の日本海側に分布する「雪椿」などがあります。
古くから庭木として親しまれ、人々の生活に身近に存在してきました。中でも種子から採れる椿油は特に重宝されており、5000年以上前の縄文時代より使用されていたといわれています。「古事記」「日本書紀」「万葉集」などの古文書にも椿についての記述があり、現代まで長く愛され続けている馴染み深い樹木です。
茶道の世界で愛される
京椿は、国内にある多くの椿の中でも濃い紅色の鮮やかな花を咲かせます。特に、茶道の世界では冬の茶花として古くから大変重宝されてきました。
11月~4月までの炉の時期の半年間にわたって茶席に生けられることから、「茶花の女王」とも呼ばれています。
茶の湯の文化を最も大切にしている京都において今日の茶道を確立した茶人・千利休により、椿は茶花として愛されてきました。この頃より、室町時代中期から椿は「観賞用」として愛でられる文化が広まり、後に茶人や文人・皇族などに愛され京都で独自に発展した品種を「京椿」と呼ぶようになりました。
花の色ごとに違う花言葉
椿全体の花言葉は「控え目な優しさ」「誇り」です。華やかな見た目に反し香りが少ないことが花言葉の由来とされています。
花の色には代表的な赤色の他、ピンクや白などもあり、それぞれ色ごとに異なる花言葉を持ちます。花言葉は次のとおりです。
色 | 花言葉 |
赤
|
「気取らない美しさ」「控え目な素晴らしさ」「謙虚な美徳」 |
白
|
「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」 |
ピンク
|
「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」 |
共通して、しとやかで奥ゆかしい女性らしい花言葉がつけられています。
他にも、椿の花は厳しい冬の寒さを乗り越え咲き誇ることから、忍耐・生命力の象徴とされ、「縁起の良い花」「邪気を払う神聖な木」とされ重宝されています。
京椿盆栽のお手入れについて
それでは、ここからは京椿盆栽のお手入れ方法や置き場所・管理方法についてお伝えします。
水のあげ方
・土の表面が白く乾いたら、鉢の底穴から流れるくらいたっぷりとお水を与えてください。苔がある場合は、苔を持ち上げて土の状態をご確認ください。
・水を好むため、表面が乾くたびにたっぷりと与えましょう。
・お水やりの際は、根元だけでなく葉にもお水がかかるように与えてください。
・水濡れによる花弁の腐食を防ぐために、過度に花びらに水がかからないようご注意ください。
※お花を長く楽しむために、開花前~開花後は必ず水を切らさないようにしてください。
置き場所について
・基本的に屋外での栽培がおすすめです。必ず戸外の日当たりと風通しの良い場所で育ててください。
・夏場は直射日光による乾燥を防ぐため、半日陰~明るい日陰の場所で育てましょう。
・室内でのご鑑賞の際は、日光と風通しのよい窓際などに置き、冷暖房の風が直接あたらないようにしてください。冷暖房の風により葉が乾燥しないようご注意ください。
※乾燥しすぎると、つぼみがあっても開花しない場合があります。
お手入れ方法について
来年も美しい花を楽しむためには、こまめな剪定・肥料などのお手入れも必要になります。
ここでは、次に大切なこれらのお手入れ方法についてもお伝えします。
樹形の整え方
・樹形を整える際は、1本の枝から2本の枝が出来るように、2節くらい残して剪定してください。
花芽が新梢(新しく伸びた枝)の先端につくため、お花が全て咲き終わってから整えてください。
・枝を切る場所は、必ず小さな芽(芽当たり)を持つ葉の上で切るようにしましょう。この芽は葉の根元に備えられた翌年芽なので切らないようご注意ください。
肥料について
肥料は4月上旬、6月上旬、9月頃の年3回与えてください。有機性の固形肥料がおすすめです。
植え替え時期ついて
地植えや別鉢への植え替えなどは、2月頃に行ってください。
▼詳しい植え替え方法についてはこちらの記事をご覧ください。
「ミニ盆栽の植え替えに挑戦!方法や時期、最適な土の種類などについて解説」
病気・病害虫対策について
美しい椿の花を毎年楽しむためには、一般的にかかりやすい病気や害虫についても知っておく必要があります。
ここでは、主に注意したい病害虫とその対処法についてお伝えします。
病気
花腐菌核病
花弁に茶褐色の斑点が広がり、腐敗して枯れさせてしまう病気です。主に長期間の雨などによる水濡れが原因です。
・対処法
水やりの際に花びらに水がかかりすぎないように注意して与えます。また、日頃から湿気がこもらない、日当たりと風通しの良い環境下で管理しましょう。
すす病
害虫の排泄物が原因の病気で、葉や枝の表面に黒い「すす」を被ったような症状が現れます。
黒い模様が広がり、光合成の妨げになります。
・対処法
見つけ次第、傷んだ葉や実、害虫などを取り除きます。その後、殺虫剤と殺菌剤の両方を撒いて対策します。
病害虫
カイガラムシ・チャドクガなど
カイガラムシは名前の通り、葉の表面に茶色く平べったい貝殻のような害虫です。
チャドクガはチャノキやツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物の葉に発生する害虫です。幼虫期に葉の表面などに発生し、体の表面が無数の細かい毒針毛でおおわれています。これが人の皮膚に触れると激しいかゆみやかぶれなどの皮膚炎を起こすため、特に注意が必要です。
・対処法
カイガラムシの場合は、ピンセットや木べらを使って取り剥がします。その後薬剤を散布します。
チャドクガの発生を防ぐためには、葉の裏にもさもさとした毛のような塊がある場合は卵の塊のため、見つけ次第葉っぱごと取り除きます。幼虫を見つけた場合は、葉を揺らさないようになるべく離れた場所から殺虫剤を散布し、枝や葉ごと切り取り、ビニール袋などに入れてしっかり封をして廃棄しましょう。
※卵の場合も幼虫の場合も必ず素手で触らないように注意してください。
※毒針毛が風に乗って付着する場合もあるため、強風時の駆除は避けましょう。
お部屋で京椿を楽しむなら、「京都花室 おむろ」のミニ盆栽
ご自宅やオフィスなどで気軽に京都の四季の移ろいを感じていただける、「京都花室 おむろ」の京都小鉢シリーズ(ミニ盆栽)。季節ごとに数量限定で特別に仕立てた盆栽を仕入れており、年間を通して様々な種類をお楽しみいただけます。
寒い冬はなかなか外に出るのが億劫になりますが、そんな時はお部屋で色鮮やかなお花を春まで楽しめる京椿シリーズがおすすめです。
創業65年以上の歴史をもつ老舗ならではのネットワークを活かし、契約した専門技術を持つ生産者と長年の歳月をかけて作り上げた実現した完全オリジナル商品です。
経験豊富な専門職人が数年の歳月をかけて丹精に育てているため、生産数量は限定されており、毎年、数量限定での先着順での販売になっています。
おむろの京都小鉢シリーズ(ミニ盆栽)は、従来の盆栽よりも簡単なお手入れだけで、難しい作業は一切不要です。
園芸初心者の方でも、簡単なお手入れだけで四季折々の風景をお楽しみいただけます。京都の四季を彩る代表的な植木をピックアップし、ご家庭でも楽しんでいただけるミニチュアサイズの小さな鉢植えにしてお届けします。
シーズンになると観光などでご覧になられるようなお花見の景色を楽しめ、室内でも京都の四季を感じていただけます。
また、鉢のサイズを調整することで、お望みのサイズまで育てることができます。
1955年からの創業の実績と経験をもつ店主が、専属契約している京都の生産者や日本全国の生産者のもとに何度も足を運び、目と手で確認したもののみをご用意しています。そのため、年間を通して季節に合った高品質のミニ盆栽をお届けできます。
また、弊社ではメッセージカードを無料でお付けしています。大切な方への贈り物に一言添えることで、気持ちをより伝えることが出来ます。
大切な人にお花を贈るなら、四季を楽しむ京都花室 おむろの京都小鉢シリーズ(ミニ盆栽)がおすすめです。
まとめ
冬の京都を代表する京椿。白く染まる冬景色の中で、鮮やかな紅色の花を咲かせる姿は愛らしくも力強く、見ているこちらにも元気を与えてくれます。
そんな京椿がお部屋で気軽にお楽しみいただけます。盆栽初心者のかたにもおすすめですので、是非この機会にご検討ください。
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