胡蝶蘭の「5本立」とは?意味を解説
胡蝶蘭の「5本立」とは、ひとつの鉢に5本の苗が寄せ植えされている胡蝶蘭のことです。
植物は通常、ひとつの株から複数の苗が分かれて成長します。しかし、贈答用で見られる大型の胡蝶蘭は、ひとつの株に苗をひとつだけ残して大きな花を咲かせています。そのため、鉢には複数の株を寄せ植えしており、3本立や5本立といった呼ばれ方をするのです。
5本の苗を植えた5本立の胡蝶蘭はボリュームがあり、お祝いのシーンを華やかに彩ります。
胡蝶蘭の「5本立」と「3本立」との違い
5本立と3本立の違いは、苗の本数です。
胡蝶蘭は1本に10~15輪の花とつぼみがつくので、苗の本数が違えば花の数も変わってきます。花の数は、5本立では50~75輪程度、3本立では30~45輪程度となるため、5本立の胡蝶蘭は、3本立に比べてボリューム感があるのが大きな特徴です。
このボリュームの差から、5本立と3本立では用途にも若干の違いがあります。
3本立は、さまざまなシーンに適した胡蝶蘭で、開店・開業祝い、就任祝い、受賞祝いなどのビジネスシーンのほか、誕生日や長寿などのプライベートなお祝いにも広く用いられています。5本立と比べると小さいので、置くスペースに困りにくいことが特徴です。
一方、5本立は3本立よりも大きくなるため、より豪華に祝いたいときに適しています。
なお、胡蝶蘭は3本立と5本立以外にも、1本や2本、あるいは5本以上などもあるので、祝いごとの規模に応じて選びましょう。
5本立の胡蝶蘭の価格相場
5本立の胡蝶蘭の価格相場は、花輪が12~14㎝ある大輪の5本立で3~6万円程度、小さめの5~6㎝のミディサイズの場合は1~3万円程度です。一般的に、法人に贈る場合には大輪が選ばれます。
ただし、価格は花の大きさで決まるわけではなく、花やつぼみの数、花の品質、品種によって変わります。数が多く品質が良いほど、希少品種であるほど高価になります。
なお、胡蝶蘭の相場は贈る相手や目的によっても異なります。以下が贈るときの相場ですので、参考にして具体的な商品を選ぶと良いでしょう。
個人から取引先 | 20,000~50,000円 |
取引先の企業のお祝いごと | 30,000~80,000円 |
開店祝いや開業祝い | 10,000~100,000円 |
大企業へのお祝いごと | 30,000~100,000円 |
昇進や就任のお祝い | 5,000~100,000円 |
親しい友達や恋人の誕生祝いなど | 5,000~100,000円 |
母の日や家族のお祝い | 30,000~100,000円 |
開院祝い | 30,000~100,000円 |
個展祝い | 個人の場合10,000~30,000円、法人の場合30,000~50,000円 |
以上が目安ですが、特に周年など大切なお祝いごとの場合は、20~30万円の胡蝶蘭を贈ることもあります。
5本立の胡蝶蘭を贈るのにおすすめなシーン
胡蝶蘭は、お祝いの種類によって3本立・5本立が決まるわけではありません。お祝いの中でも、特に先方にとって重要な内容の場合や盛大に祝いたい場合、フォーマルなシーンなどに、より豪華な5本立が適しています。
具体的には、節目となる周年祝いや社屋の新築祝い、開店・開業祝いなどには、5本立を検討したほうが良いでしょう。
特に複数の方からお祝いの花を贈られる場面では、贈った胡蝶蘭が他社と並べて飾られることになります。ボリュームのない胡蝶蘭を贈ってしまうと、見劣りしたり失礼な印象を与えたりすることもあるので注意してください。
また、先方との関係性が深い場合にも、より強いお祝いの気持ちを伝えられる5本立が適しているでしょう。
ただし、胡蝶蘭は5本立になるとボリュームがある分、広い設置スペースが必要になります。特に贈り先が会場や店舗となる場合には、置き場所が確保できるか、事前に確認しておくのがおすすめです。
ここからは、5本立の胡蝶蘭がおすすめのシーン別に、贈り方やマナーについて説明します。
周年祝い
5本立はほかの胡蝶蘭を圧倒するほど存在感があり華やかなため、50周年や100周年といった年数の長い周年記念など、特別な意味合いがある周年祝いに贈るのに適しています。
贈るタイミングは、記念日の1週間前から当日までに届くようにするのがマナーです。式典が会社以外の会場で行われる場合には、必ず贈り先にお届けの可否や受付期間をうかがっておきましょう。
開始時間や会場設営の都合によっては、当日より前日までに届くのが良いケースもあります。
新社屋落成祝い・新築祝い
新社屋の落成祝いや新築祝いなど、新しいスタートのお祝いも特別な意味があるので、今後のさらなる発展を願って豪華な5本立の胡蝶蘭を贈るのが良いでしょう。
ビジネスシーンでは、白の大輪が一般的です。そのほかに、白・ピンク・紅白の3種寄せでより豪華に見せたり、おめでたいイメージを持つ紅白の胡蝶蘭でお祝いの気持ちを表現したりもできます。
新社屋の落成や新築のお祝いには、記念式典が行われることも多いです。式典に合わせて贈る場合には、前日もしくは当日の午前中に届くようにしましょう。
開店・開業祝い
開店・開業祝いでは、贈る際に決まった本数はなく、店舗の規模や種類・立地によって異なります。
特に開店や開業は記念すべき日なので、店舗の新築祝いや移転祝いなどよりも少し高めで豪華な5本立の胡蝶蘭が最適です。
カラーはお祝いに定番の白や紅白のほか、店舗や会社のイメージカラーを意識して選ぶのも良いでしょう。
贈るタイミングは、開店・開業日が明確な場合、前日から当日の午前中に届くように手配するのがベストです。開店・開業の当日を過ぎてしまった場合には、できるだけ早いタイミングで大安や縁起の良い日を選んで贈りましょう。
5本立の胡蝶蘭を贈りたいなら「京都花室 おむろ」
5本立の胡蝶蘭を贈りたいなら、ぜひ「京都花室 おむろ」にご相談ください。
京都花室 おむろは、世界遺産 仁和寺門前の御室で創業65年以上の歴史と実績のある老舗花屋です。花き卸売市場や問屋などでは流通しないといわれている、特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭を取り扱っており、特別なお祝いのシーンにも最適です。
胡蝶蘭は、専属契約をしている生産者に何度も足を運び、店主が目と手で確認をして選りすぐったもののみをご用意。そのため、花落ちすることがほとんどなく、長期間美しい姿の胡蝶蘭をお楽しみいただけます。
胡蝶蘭は立数が増えるほどボリュームが出て豪華ですが、5本立以上は胡蝶蘭の取扱い経験がないと花同士が重なり傷んでしまうため、業界でも扱える花屋は限られます。しかし、長年の実績がある弊社では、5本立以上の胡蝶蘭もオーダーメイドでお誂え可能です。
また、弊社では一般的に有料とされる和紙ラッピングや立札、送料が無料です。
さらに、贈り先にお届けする前に、花の状態をお知らせする写真報告サービスも無料で提供しているので、大切なお祝いシーンにも安心してご利用いただけます。
では、5本立でおすすめの胡蝶蘭を紹介していきます。
京都 定番胡蝶蘭 (白大輪) 5本立M
「京都 定番胡蝶蘭」は、厳しい品質基準をクリアしている胡蝶蘭で、格調高い贈答にもよく選ばれています。数か月程度の間は花落ちがほとんどないのが特徴です。産地直送の胡蝶蘭のなかでも、ひときわ鮮度が高く長持ちします。
5本立のMなら、高さが約105cm、横幅が約80cmと、ボリュームがあります。正面だけでなく360度どの角度からも、美しい姿を眺めることができます。
京都 おむろ胡蝶蘭 (白大輪) 5本立M
京都 おむろ胡蝶蘭は数十年以上という非常に長い期間をかけて交配を繰り返しながら誕生した胡蝶蘭です。日本初の京都ブランド胡蝶蘭でもあります。
花びらの表面は、一般的な胡蝶蘭とは異なり、縮緬のような独特のシボ感があります。淡い光沢があるのも特徴です。柔らかな優しさも感じられる、格別なたたずまいの胡蝶蘭です。
京都 はんなり胡蝶蘭 (白大輪) 5本立 松
「京都 はんなり胡蝶蘭」は、胡蝶蘭のなかでも最上級品と位置づけられています。「はんなり」とは、京ことばで「上品で華やかな様子」を表す言葉です。文字通り、品の良さと華やかさを兼ね備えた姿が人気を集めています。
一般的な胡蝶蘭との大きな違いは、花の向きです。一般的な胡蝶蘭は花がハの字に向きますが、「はんなり胡蝶蘭」の花はすべて前を向いています。花と花との間にスペースができにくいため、存在感があります。
京都 色付き胡蝶蘭 青色 5本立
「京都 色付胡蝶蘭」は、白色の胡蝶蘭に色付けして青色の美しいグラデーションにした胡蝶蘭です。
一般的な色付き胡蝶蘭とは異なり、スプレーは使用していません。特許技術を用いて職人が手作業で内側から染め上げているため、花本来の美しさを楽しめます。花の吸い上げ状況が日によって異なるため、毎日、表情が変わる点も魅力です。
まとめ
5本立の胡蝶蘭は、3本立と比べるとボリューム感があり華やかなため、特別なお祝いシーンに向きます。先様にとって重要なお祝いには、豪華な5本立の胡蝶蘭がおすすめです。失礼のないようマナーにも注意して、上質な胡蝶蘭で祝福の気持ちを伝えましょう。