上棟式のお祝いに最適な金額は?贈る時の注意点や定番の贈り物も紹介

上棟式とは、家屋と大工の神様を祀って、安全に家が建つことを祈願する儀式です。上棟式に出席する際はお祝いを贈るのがマナーですが、「何を贈ればよいのか」「どのくらいの金額なのか」など、疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、上棟式のお祝いの金額相場や定番の贈り物について紹介します。


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上棟式って何のお祝い行事?


まずは上棟式について詳しく解説します。家を建てる際に「棟上げ(建前)」と呼ばれる作業があります。これは家の骨組みを作って、棟木(むなぎ)をあげる作業のことです。

冒頭でも説明したとおり、上棟式は家の骨組みが出来上がり棟木を屋根にかけた際に、一区切りついたことへの感謝と完成までの安全を祈願する儀式のことです。

一般的に棟上げは1日で終わらせます。しかし、1日で骨組みを作り、屋根までかける作業は人手が必要で、昔は親族や近所の人も手伝っていました。

そして、上棟式では大工さんや工事関係者の人、近所の手伝ってくれた人にお礼の気持ちを込めて祝儀や祝酒、ご馳走などを振る舞っていました。

現代では、棟上げは専門性が高く危険の伴う作業であるため一般の人が手伝うことはなくなり、工事関係者のみで作業を行っています。そのため上棟式に親戚や近所の人が出席するケースは減っています。

しかし、上棟式は施主の金銭的な負担も大きいことから、招待された親族が援助のためにお祝いを用意するケースもあります。友人や知人に振る舞う場合は、現金よりも品物を贈ることがほとんどです。

上棟式のほかにも、建物の完成時に行われる「竣工式」と呼ばれるものもあります。竣工式について知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。

竣工式のお祝いに胡蝶蘭を贈るときのマナーとは?選び方も解説

上棟式のお祝いの金額相場

上棟式に出席する機会は滅多にないため、お祝いの品の金額相場に悩む方もいるのではないでしょうか。

そこで金額相場がひと目で分かる早見表を用意しました。

お祝い金額の相場
個人宅の上棟式 5000〜10,000円程度
ビジネス関係の上棟式 10,000~50,000円程度

この項目では、早見表を踏まえて、上棟式に贈るお祝いの金額相場について解説します。

個人宅の上棟式の場合

個人宅で上棟式を実施する場合、一般的には5,000円から10,000円程度が相場です。親族や身内が招待され、工事関係者とともにお弁当や昼食、お土産を用意されることを踏まえても10,000円前後の金額が妥当とされています。

胡蝶蘭を贈る場合は値段がもう少し高くなり、およそ15,000円が相場です。相手との関係性なども考慮して、金額を設定してみてください。

ビジネス関係の上棟式の場合

事務所や店舗などビジネス関係の上棟式の場合、個人宅よりも少し多めの金額でお祝いを用意するケースがほとんどです。そのため10,000円以上が目安ですが、親しい取引先の場合、10,000円~50,000円程度と高めにして、祝いの品を豪華することもあります。

上棟式のお祝いで気をつけたいポイント

上棟式のお祝いは贈るタイミングや熨斗(のし)の書き方などで、NGな行為があります。思いもよらずマナー違反をしてしまい、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があるためポイントを押さえておきましょう。

ここでは上棟式のお祝いで気をつけたいポイントを3つ紹介します。

お祝いを贈るタイミング

上棟式に出席する場合は、当日にお酒や果物を贈りましょう。しかし、上棟式に招待されたものの、どうしても仕事や家庭の事情で、出席できない場合もあります。

欠席する場合は、「招待していただいてありがたいのですが、都合により参加できません。新築祝いにお伺いさせていただきます」とお詫びの連絡を添えて、郵送でお祝いを贈りましょう。

郵送で贈る際は、上棟式の前々日または前日に届くよう手配します。到着日を式の当日にするのは避けましょう。台風や地震などで、交通機関が遅延するおそれがあるため、日にちに余裕を持つことが大切です。

事前に受け取り可能な時間帯や日にちを確認しておきましょう。

お店に注文する際にも、上棟式の始まる時間を伝えておくと都合に合わせて手配してくれます。

熨斗の書き方

表書きは「祝上棟」「上棟式御祝」「御祝」などと記載します。毛筆で楷書書き、濃い墨で記載するのがマナーです。

金額を記載する際は、壱萬圓(1万円)、参萬圓(3万円)、伍萬圓(5万円)、壱拾萬圓(10万円)など、漢数字で記載します。贈り主である自分の名前は、表書きの下にやや小さめに記しましょう。

名入れはフルネームでも苗字だけでもどちらでも構いません。贈り主と施主の苗字が同じ場合は、フルネームで記載しましょう。

上棟式のお祝いでのタブー

上棟式では灰皿やキャンドル、暖房器具などの「火」に関する品物を贈るのは控えましょう。火事を連想させるため、建築物にまつわるお祝いの品としてはタブーと言われています。

また、「赤色」の品物も火を想起するため、縁起が悪いと考える人も少なくありません。

上棟式のお祝いで定番のアイテム

良かれとプレゼントした品物がマナー違反になるケースもあるため、なにを贈るのが適切か悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。ここでは、上棟式に贈る定番のアイテムを紹介します。

日本酒・ビール・ワインなどのお酒

上棟式後は宴会となるケースも多いです。宴会が開催されると建築に関わる従業員も参加するため、お酒は人気の贈り物です。

お酒の中でも「おめでたい日に飲むお酒(祝い酒)」として日本酒が多く選ばれます。日本酒の銘柄も「松竹梅」「開運」「来福」など、縁起の良いものが多いため、喜んでもらえるでしょう。日本酒を贈る場合は一升瓶を2本1組で贈るのが一般的です。

また、施主の好みに合わせてビールを贈るのも良いでしょう。缶ビールであれば、分けて飲んだり配ったりすることもできるため喜ばれます。ビールケースを思案している方は、酒屋さんに配達してもらうようにしましょう。

ジュース・缶コーヒーなど

上棟式の贈り物として祝い避けは定番です。ただし、お酒が飲めなかったり、小さいお子さんがいたりする場合は、誰でも飲めるジュースやお茶を選ぶと良いでしょう。

缶やペットボトル飲料だと、宴会を開かないときでも、従業員に配ることができるためおすすめです。

胡蝶蘭・フラワーアレンジメント

建築物が住居用ではなく、会社の社屋や工場の場合は、胡蝶蘭やフラワーアレンジメントがおすすめです。胡蝶蘭や観葉植物などの品物には、「根付く」という意味があり、「その土地に長く根付くように」と願いが込められています。

また、胡蝶蘭の花言葉は「幸せを運んでくる」という縁起の良い意味があるので、先方に喜ばれます。

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まとめ

上棟式のお祝い金額の相場は、個人宅の場合は5,000〜10,000円、ビジネス関係は10,000〜50,000円です。とはいえ、地域や贈る相手との関係性によっても適した金額は変わってくるため、親戚や家族など周囲の人と話し合って決めましょう。