周年祝いにふさわしい花の選び方|気をつけるべきマナーは?

周年祝いにふさわしい花の選び方|気をつけるべきマナーは?


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周年祝いにはどんなフラワーギフトがおすすめ?

周年祝いに贈るフラワーギフトは、どんなものにすると良いのでしょうか。

相手に喜んでもらえるフラワーギフトを贈りたいと考えている方のために、おすすめの花の種類や予算について紹介します。

花の種類

花には多くの種類があり、どれを選ぶべきかと迷ってしまう方もいることでしょう。

フラワーギフトとして贈られるお花の代表的なものが胡蝶蘭です。スタンド花やフラワーアレンジメントも周年祝いにふさわしい花といえます。

それぞれの特徴を紹介しますので、用途や贈る相手に合った花を選んでみてください。

胡蝶蘭

胡蝶蘭はお花が長持ちし、初心者の方でも管理しやすくお手入れが簡単な点がメリットです。お花に高級感があり、清潔感や品の良さもあることから幅広く好まれます。

胡蝶蘭には「幸せを運んでくる」という花言葉が付けられており、縁起の良い花であることからビジネスシーンにもぴったりです。

また、胡蝶蘭は1年を通して栽培されているので、季節を選ばず贈れる点からもお祝いごとに適した花とされています。ただし冬場は生産量が少なくなるため、冬に贈る際には注意しましょう。

スタンド花

華やかで人目を引くスタンド花は、会社設立記念式典や祝賀パーティーにふさわしいといえます。とにかく存在感があり、会社やお店の宣伝効果も期待できるのがメリットです。

ただし、デザインによっては横幅が1mくらい、高さも180cmほどになるので、スペースに余裕のない場所には置けません。特に個人経営のサロンや飲食店などに贈る際は注意しましょう。

フラワーアレンジメント

カゴや器などに生花を生けたフラワーアレンジメントは、そのまま飾れるようになっているので贈り先に負担がかかりません。小ぶりのフラワーギフトなので、小規模のオフィスや店舗に贈るのにふさわしいといえます。

花束

取引先の会社やお店ではなく、個人に対する周年祝いのケースでは花束も人気です。束ねたお花にラッピングをしているため比較的予算がかからず、好みの花で気軽に注文できます。手渡ししながらお祝いの気持ちを伝えられるのがメリットです。

花束は、贈った側が花瓶に入れ替える必要があります。花瓶がない場合や、飾る場所がない場合に注意しましょう。迷うときは、花瓶とセットの花束を選ぶと親切です。

バルーン×フラワー

飲食店の周年祝いでは、華やかなお花に豪華なバルーンを組み合わせたギフトも大変喜ばれています。大きなボリュームで存在感があり、きらびやかな印象を演出できるため、記念すべき周年祝いの雰囲気にぴったりです。

バルーンのモチーフは定番のハートや星をはじめ、お酒のボトルや英語のロゴなど、種類も豊富となっています。人目を引くスタンド花タイプと、省スペースでかわいらしいフラワーアレンジメントがあるので、予算や置くスペースに合わせて選んでみてください。

予算

周年祝いに贈るフラワーギフトは、予算にも気をつける必要があります。心からのお祝いの気持ちで贈ったものの、相場よりも安いためにほかのお花と比べて見劣りしてしまうとなると、気まずい思いをすることになります。

フラワーギフトの相場を知って、それに合ったものを贈りましょう。

法人ギフトとして贈る場合は、3~8万円が相場です。大企業へのギフトであれば、3~10万円を目安にしましょう。

個人ギフトとして贈る場合は、1人なら5,000~1万円程度、複数で贈るなら2~3万円が相場です。

ただし、これらの情報はあくまでも相場で、贈る相手との関係性などによって予算は異なります。お付き合いが長い相手などの大切なお祝いでは、20~30万円などの胡蝶蘭を贈る場合もあります。

また、5周年なら5本立、10周年なら10本立など、周年に合わせた本数であつらえた胡蝶蘭を贈る方もいます。

フラワーギフトを贈る際は、贈る相手との関係性やお付き合いの年数などを考慮して、それに見合う予算で贈るのがポイントです。

周年祝いにふさわしい花とNGな花

周年祝いのお花を贈る際は、花言葉も意識して選びましょう。同じ種類のお花であっても、色によって異なる意味を持っています。ここでは、周年祝いにふさわしいお花とNGな花を解説します。

周年祝いにふさわしい花

周年祝いのギフトには、すでに紹介した胡蝶蘭のほかに、以下のお花がおすすめです。

バラ

豪華で印象に残りやすいバラは、贈り物としてもよく選ばれています。周年祝いに贈る際におすすめなのは、「情熱」や「愛情」の花言葉を持つ赤、そして「夢が叶う」という意味を持つ青です。青いバラはもともと自然界にはないものでしたが、長年の研究で開発されたことが由来となり、事業や経営の成功を祈る周年祝いにふさわしいとされています。

ガーベラ

ガーベラは、まっすぐ伸びた茎に小さな花弁が重なり合い、元気な印象を与えるお花です。花言葉も「希望」「常に前進」と節目を迎える周年祝いにぴったりといえます。ガーベラにも色ごとの花言葉があり、なかでも「チャレンジ」の赤、「探求心」のオレンジなどがおすすめです。

トルコキキョウ

トルコキキョウもガーベラと同じく「希望」を花言葉に持つお花です。かわいらしいフリルが特徴的なトルコキキョウは、胡蝶蘭やバラよりも少しカジュアルなお花を贈りたいときに向いています。希望に満ちた未来を歩んでほしいという願いを代弁してくれるお花です。

周年祝いにNGな花

周年祝いにふさわしいお花がある一方、避けたほうが良いお花もあります。タブーとされるお花に注意しましょう。

菊は日本の国花であり華やかではありますが、葬儀や仏花のイメージが強いお花です。一般的に、周年祝いとしては避けたほうがベターといえます。

アジサイ

アジサイは、季節の移り変わりとともに色が変化します。商売において、安定しない経営は好ましい状態ではありません。贈った際に良いイメージを持たれないことがあります。

ユリ

上品なユリはお祝いにふさわしいお花ですが、猫を飼っている場所に贈るときはNGです。誤食した場合、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外では葬儀に白いユリを用いるため、一般的にお祝いのシーンには選ばれません。

周年祝いにお花を贈るときのマナー

周年祝いにお花を贈る際は、マナーを守ることも大切です。贈る相手にマナー違反と思われないように、以下の点に気をつけましょう。

立札の書き方

周年祝いのフラワーギフトに添える立札は、贈り主が誰かを相手に知らせる大切なものです。親しい友人向けのギフトであれば、メッセージカードにお祝いの気持ちを記して贈ることもできますが、フォーマルな場面では立札が必要となります。

とはいえ、頻繁に利用するものではないので、何を書くべきか迷ってしまう方もいることでしょう。

立札に必ず書くべきなのが、以下のふたつです。

・お祝い文言
・贈り主の名前

これらを記すことで誰からのギフトなのかひと目でわかりますし、何のためのギフトなのかを知らせることもできます。お祝い文言は詳しく書く必要はなく、「祝〇周年記念」などと簡潔に記しましょう。

贈り先の名前は、会社外などに置かれる可能性がある場合、どこのお祝いのお花か明確にするために書くことが多いです。立札に記載できるスペースには限界があるため、わからない場合は、注文する店舗に確認をすると安心です。

メッセージの書き方

親しい間柄なら、お花や立札と一緒にメッセージカードを付けるのも良いでしょう。自分の言葉で綴った想いを、まっすぐ相手に伝えられます。ただし、お祝いにはNGとされる「忌み言葉」があるため、以下の表現は控えましょう。

<忌み言葉の例>
「壊れる」「傾く」「負ける」「下がる」「厳しい」など否定的な表現
「赤」「焼ける」「紅」など倒産や火事が連想される表現

<メッセージの例文>
友人や家族宛ての例文

「〇〇くん、△周年おめでとう!美味しい料理と〇〇くんの笑顔で、これからもたくさんのお客様に愛されるお店でありますように! 」
「オープン〇周年おめでとうございます。いつも常連さんでにぎわっているのを見て、自分のように嬉しく感じています。これからも通い続けますね!」

取引先や目上の方への例文

「この度は、〇周年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。今後のさらなる発展とご活躍を心よりお祈り申し上げます。」
「創立〇周年を謹んでお祝い申し上げます。今後益々のご発展と社員皆様のご健勝をお祈りいたします。」

吉数にあたる奇数年や節目に贈る

一般的に、企業や店舗の周年祝いは毎年ではなく、吉数にあたる奇数年、もしくは節目の年のみ行います。

・奇数年:1周年、3周年、5周年、7周年……
・節目の年:10周年、15周年、20周年、25周年……

最近では、年数にこだわらず毎年お祝いする方も増えてきています。奇数年以外も贈るべきか悩む場合は、相手のお店や企業でお祝いのムードになっているか確かめておくと安心です。ただし、「死」や「苦」を連想させる4年目、9年目はお祝いしないパターンが多いので注意しましょう。

贈るタイミング

周年祝いにお花を贈る際は、贈るタイミングにも気を配りたいものです。

記念パーティーや式典が会社以外である場合は、事前に会場に受け取り可否を必ず確認して、前日か当日の午前中に贈りましょう。イベントがない場合やイベントに参加できない場合は、周年記念日の前後の大安の日か、当日に贈るようにしましょう。

フラワーギフトは、あまりにも早く贈ると記念日当日にはお花がダメになってしまうおそれがあるため、記念日にキレイな状態を保てるタイミングで贈るのがマナーです。

ただし、記念パーティーや式典の当日は、贈り先は多忙ゆえに受け取るのが難しいケースもあるため、事前にお届けの有無を伺っておきましょう。

また、贈り先が企業であれば土日祝日は休みであることが一般的なので、休みの日を避けて贈ることも大切です。個人のお店でも定休日などを確認の上、フラワーギフトを贈るタイミングを選ぶようおすすめします。

フラワーギフトを贈る際は、贈り先に受け取り可能な日時を確認しておき、相手の都合に合わせて贈るのもひとつの方法です。可能であれば、設置スペースについても事前に尋ね、贈り先の設置スペースに合ったお花を選ぶと良いでしょう。

周年祝いで胡蝶蘭を贈るときの選び方

数あるギフトのなかでも、高級感と管理のしやすさを兼ね備えた胡蝶蘭は周年祝いでの定番ギフトです。

周年祝いで胡蝶蘭を贈る際の選び方を紹介します。

花の色

胡蝶蘭は白だけでなく、淡いピンクや濃いピンク、紅白、黄色などさまざまなカラーがあります。

どれを選ぶか迷ったら、白を選ぶと良いでしょう。白はビジネスシーンでの定番カラーですし、どんなシーンでも対応できるので安心して贈ることができます。また、中央に赤い唇弁(リップ)をもつ紅白色も美しいだけでなく、縁起が良いカラーであるため人気です。

胡蝶蘭の色を贈り先のお店や会社のテーマカラーやコーポレートカラーに合わせて贈れば、より印象に残って喜ばれるでしょう。

本数

昔は奇数の数字が「縁起が良い」とされていましたが、現在ではあまり数字を気にしすぎる必要はありません。バランスやボリュームを見て、見た目が美しく見えるものを選ぶと良いでしょう。

周年祝いという特別なときなので、豪華さやボリュームを求めるなら5本立以上を選ぶのがおすすめです。5本立以上あると、広いスペースに置いたときも華やかで見栄えがします。

胡蝶蘭の本数を年数で選ぶのもおすすめです。5周年であれば5本立、7周年であれば7本立というように、周年数に合わせて贈るのも喜ばれます。

何よりも大切なのは、贈り先の置くスペースによって本数を考えることです。

個人のサロンなど小さなお店であれば、いくら豪華で素敵でも5本立の胡蝶蘭を置くスペースは確保できず、置き場所に困るかもしれません。2本立、3本立のようなスペースをあまり必要としないボリュームのものが喜ばれるでしょう。

本数を抑える場合は、陶器製の高級感のある鉢など、見た目が工夫されたものを選ぶのもおすすめです。大きさや値段にこだわらず、贈り先に喜んで受け取ってもらえるかを重視しましょう。

胡蝶蘭を贈るなら「京都花室 おむろ」がおすすめ!

「京都花室 おむろ」では、花き卸売市場や問屋では流通しないといわれる、特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭をご用意しています。

店主が専属契約をしている京都の生産者や日本全国の生産者に何度も足を運び、実際に目と手で確かめているため、1年を通して高品質の胡蝶蘭のご用意が可能です。高品質の胡蝶蘭を周年祝いとして贈ると、贈り先の方への心からのお祝いの気持ちが伝わるでしょう。

弊社では、一般的に有料とされる和紙ラッピングが無料です。立札・送料をはじめ、写真報告サービスも無料で提供しています。

写真報告サービスでは、なかなか贈り先にお花の状態をお伺いに行けない…という場合でも、お花の状態を知ることができるので、安心して贈ることができます。

周年祝いとして胡蝶蘭を贈るなら、ぜひ「京都花室 おむろ」をご利用ください。

まとめ

周年祝いのフラワーギフトの選び方やマナーを押さえてお花を選ぶと相手の方に喜ばれるギフトを贈ることができるでしょう。

一般的に贈るのにふさわしいお花として挙げられるのが、胡蝶蘭、スタンド花、フラワーアレンジメントです。

迷ったら、定番ギフトである胡蝶蘭を選ぶと失敗はありません。予算や贈り先の設置スペースなどを考慮して、ふさわしい本数の胡蝶蘭を選んでみてください。