昇進祝いのメールを贈るのは1週間以内が目安
昇進祝いのメールは、必ず贈るものではありませんが、社内の慣習や相手との親密度などを考慮して贈るかどうかを判断すると良いでしょう。社内の慣習で、品物や花束を贈ることになっていれば、従うのがマナーです。
昇進祝いのメールは正式な昇進の辞令が発表されたらできるだけ早く、1週間以内を目安に贈ります。いつまでに贈れば良いのか、はっきりとした決まりはありませんが、お祝いの言葉はできるだけ早いうちに伝えるのが理想です。
メールの送信が遅れてしまった場合は、「遅ればせながらお祝い申し上げます」などと付け加えましょう。
昇進祝いのメールを作成するときのポイント
昇進祝いのメールを作成するときには、どのようなポイントを押さえておくと良いのでしょうか。2つ紹介しますので、メール作成の参考にしてみてください。
お祝いの言葉を冒頭に入れる
冒頭の挨拶を入れ、その後昇進を祝う言葉を書きましょう。「この度は、営業部の部長職へのご昇進、誠におめでとうございます」のように、シンプルかつストレートなものがおすすめです。
取引先へお祝いを贈る場合は、冒頭に「拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」などの挨拶文を忘れずに入れましょう。
注意したいのは、役職名の表記です。昇進祝いのメールは、辞令発表後に贈るものなので、昇進後の役職名で贈るのが一般的です。例えば、課長から部長へ昇進する場合は、メールの宛名も部長と記載しましょう。
相手への気遣いや感謝を含める
お祝いの言葉とともに、日頃の業務における感謝の気持ちを伝えるのも大切です。今までの功績やスキルなどを称え、今後のさらなる活躍を願う気持ちを込めると良いでしょう。
また、昇進後は今まで以上に業務も多忙になるかもしれません。体調に留意しながら仕事を進めてもらうために、相手の健康を祈る言葉や、体調を気遣う言葉なども入れましょう。
上司が遠方へ栄転する場合は、文章が湿っぽくならないように注意し、前向きで明るい言葉を選びながら門出をお祝いしましょう。
昇進祝いのメールで避けるべき「忌み言葉」とは
昇進祝いのメールでは、使ってはいけない「忌み言葉」に気をつけなくてはいけません。忌み言葉とは、縁起が悪くお祝いの際に避けるべき言葉を指します。普段何気なく使っている言葉でも、以下のように忌み言葉に該当するものは多いため、十分注意しましょう。
・変化に関する言葉
変わる・変化・移ろいの早さ など
・衰退や退陣を連想する言葉
辞める・失う・消える・下がる・終わる・倒れる・去る・潰れる・壊れる・詰まる・傾く・逃げる など
・重ね言葉
いよいよ・続きまして・まだまだ・とうとう・しばしば・重ね重ね・重ねて・返す返す など
忌み言葉の中でも、重ね言葉は自然な文章に思えます。しかし重ね言葉は、悪いことが続く意味を表しているため、昇進祝いのメールには不適切です。
【宛先別】昇進祝いのメールの文例集!
昇進祝いのメールを贈るときのマナーをふまえて、文章をどのように作成したらよいのか、相手ごとに例文を使って紹介します。
上司に贈る場合
最初に、上司に向けたメールの文例を見てみましょう。
件名:部長へのご昇進おめでとうございます
○○様 お疲れ様です。△△です。 入社以来、時に明るく時に厳しくご指導くださった○○さんには、 言葉では言い尽くせないほど感謝の気持ちでいっぱいです。 ○○さんが仕事へ取り組む姿勢は、いつも尊敬しております。 これから一段とご多忙な日々を過ごされるかと思いますが、 今後のさらなるご活躍とご健康をお祈りいたします。 取り急ぎ、メールにてお祝い申し上げます。 □□部 △△ |
社内文書では、挨拶を入れずに本題に入ります。最初に昇進を祝う言葉を伝え、次に今まで一緒に仕事をした中での経験談を盛り込むと良いでしょう。締めの文章として、今後の繁栄を願ったり体を気遣ったりするフレーズを入れましょう。
同僚に贈る場合
同僚に対するメールは、相手との関係性にもよりますが、多少くだけても問題ありません。
件名:課長へのご昇進おめでとう
○○へ お疲れ様です。△△です。 このたびは、課長へのご昇進おめでとうございます。 同期入社した仲間のひとりである○○が課長に昇進すると聞き、大変嬉しく思います。 今まで努力を重ねてきた○○の仕事ぶりが評価された結果だと思っています。 これからもお互いに成長していけるよう、共に頑張っていきましょう。今まで以上に忙しくなるかと思いますが、体に気をつけて頑張ってください。 この度は本当におめでとうございます。 取り急ぎ、メールにてお祝い申し上げます。 △△ |
上記の例文のように、同僚ならではの心を込めたメッセージを含めると良いでしょう。
社外の人に贈る場合
取引先など、社外の人に昇進祝いのメールを贈るときには、始まりと終わりの挨拶文は忘れないようにしましょう。
件名:ご昇進おめでとうございます
株式会社○○ ○○様 平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 △△株式会社の△△でございます。 この度は、課長にご昇進されるとのことで、心からお祝い申し上げます。 ○○様の仕事への熱意や真摯な態度を考えると、当然のことと存じます。 今後は一層の重責を担われ、職務を全うされることになりますが、 くれぐれもご自愛の上、これまで以上にご活躍されることをお祈りしております。 今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。 本来であれば、拝顔にてお祝いの言葉を申し上げるべきですが、 失礼ながらメールにてお祝い申し上げます。 △△株式会社 △△ |
昇進祝いのメールはビジネス文書のひとつです。相手企業に対して失礼のないよう、文面への配慮が求められます。
昇進祝いにギフトを贈るのもおすすめ
昇進祝いにメールだけでなく、ギフトも贈ると相手に喜んでもらえます。どのようなギフトを贈ると良いのか、おすすめのギフトを紹介します。
ビジネスグッズ
ビジネスマンへのギフトには、仕事で役立つビジネスグッズを贈るのがおすすめです。高級なワイシャツや、ネクタイ、ネクタイピン・カフスなどは、いくつあっても嬉しいものです。
ビジネスシーンで重宝する革の小物や文房具なども、ギフトとして人気が高いアイテムです。贈る相手が普段どのようなアイテムを使っているか、チェックしておくと良いでしょう。
お花
お花は、お祝い事の定番ギフトとして高い人気があります。お祝い花として最適なのは胡蝶蘭です。見た目の豪華さと縁起の良さからお祝いごとに重宝されています。
「京都花室 おむろ」では、花き卸売市場や問屋などでは流通しないと言われる、特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭を取り揃えています。数ヶ月経っても花落ちがほとんどなく、美しい姿を長期間鑑賞できます。
大切な相手に贈る昇進祝いのギフトとして、ぜひ「京都花室 おむろ」の胡蝶蘭をご利用ください。
まとめ
昇進祝いのメールやギフトは、厳密な決まりはありませんが、社会人としてのマナーはきちんと守る必要があります。心から昇進をお祝いする気持ちを伝えるために、今回紹介した内容を参考にしてみてください。