ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈る|各シーンでの選び方やマナー

胡蝶蘭は、ビジネスシーンにおける贈り物として人気があります。とはいえ、取引先などにお祝いを贈る際は、失礼があってはいけません。贈る際のマナーをしっかり確認してから贈ることが大切です。今回は、ビジネスシーンで胡蝶蘭が選ばれる理由や選び方、マナーなどを紹介します。


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ビジネスシーンのギフトで胡蝶蘭が選ばれる理由は?


胡蝶蘭がビジネスシーンのギフトに選ばれる理由について解説します。

見た目が華やかで上品

ビジネスシーンで胡蝶蘭が選ばれる理由は、蝶のような花が咲き、見た目が華やかで上品だからです。

胡蝶蘭は、店頭や事務所の受付カウンター付近などに飾られることが多いです。胡蝶蘭が飾られていると、場の雰囲気が一気に明るくなるでしょう。華やかで上品なため、人目を惹き、周囲に対してもお祝いであることをアピールできます。

縁起の良い花言葉

胡蝶蘭には、「幸せを運んでくる」という花言葉があるため、花を通してお祝いの気持ちを伝えられます。

また、鉢植えの胡蝶蘭は「幸せが根付く」という意味もあり、開店祝いや移転祝いなどにも良いでしょう。

香りや花粉が気にならない

胡蝶蘭は香りがほぼないため、匂いに敏感な飲食店や美容院などにも贈れます。

また、お客様のなかには強い香りや花粉が苦手な方もいるかもしれません。胡蝶蘭は花粉がほとんど飛び散らないため、先方に迷惑がかからず安心して贈れます。

事務所や店舗が花粉で汚れてしまう心配もありません。

手間がかからず長持ちする

お祝いに花をもらっても手入れが大変だと、先方に負担がかかってしまいます。胡蝶蘭は水やりが週に1回程度なので、手入れの手間がそれほどかかりません。水のやり過ぎはかえって根腐れを起こすリスクがあります。

花もちは1~2ヶ月程度なので、切り花に比べて長く楽しめます。胡蝶蘭は、手間をかけずに綺麗な状態が長持ちするため、ビジネスシーンのお祝いとして選ばれることが多いのです。

季節を問わない

多くの花には旬の時期があり、いつでも手に入るわけではありません。その点、胡蝶蘭は季節に関わらず1年中手に入るメリットがあります。価格の変動もほとんどないので時期を選ばず、いつでも新鮮で綺麗な花を届けられます。

ただし、胡蝶蘭は亜熱帯地域のお花で冬場は生産量が少なくなるため、冬の寒い時期に贈る際には注意が必要です。

ビジネスギフトとしての胡蝶蘭の選び方

ビジネスギフトとして適した胡蝶蘭の選び方について解説します。

相場で選ぶ

ビジネスシーンで使用する胡蝶蘭の相場は、贈り先との関係性やお祝いの内容によって異なります。金額の目安を参考にしながら、状況に応じて胡蝶蘭を選びましょう。目安は以下のとおりです。

・中小企業の場合は3~8万円程度
・大企業の場合3~10万円程度
・昇進や社長就任のお祝いの場合は1~10万円程度
・上場祝いの場合は3~8万円程度です。

とはいえ、お祝い品がたくさん届いている可能性もあるので、他社と比較されても引けを取らないよう、ワンランク上の胡蝶蘭を選ぶと安心です。

周年などの大切なお祝いのときは20万円、30万円などの胡蝶蘭を贈るケースもあります。

花の大きさで選ぶ

胡蝶蘭の花の大きさは、大輪、中輪、ミディと3種類あります。大きくなるほど、華やかさと特別感が増していきます。

大輪は一番大きなサイズで、幅広くビジネスシーンで活用されています。贈り先の大小に関わらず、大輪を贈ることが一般的なため、大輪以外を贈るときは比べられてしまう可能性があるため気を付けましょう。悩んだときは大輪を贈るのがおすすめです。

贈り先の設置スペースが限られる場合は、中輪やミディを選び、飾る場所に困らないよう配慮しましょう。中輪は、上品さと豪華さを兼ね備えたサイズです。ミディは、小さめなサイズで上品さを演出できます。大きさだけでなく、品種や色選びで気持ちを伝えましょう。

本数で選ぶ

胡蝶蘭は本数によって見た目の豪華さが変わります。ビジネスシーンでは、定番の3本立、さらに豪華な5本立を選択する方が多いです。

一般的には、奇数の本数を選んだほうが縁起が良いといわれています。とはいえ、ニーズの多様化によって偶数立を扱うところも増えています。

輪数が少ないものを選んでしまったときに見劣りする不安がある方は、輪数の多いものを選ぶと良いでしょう。

色で選ぶ

胡蝶蘭は白だけでなく、ピンクや紅白、黄色、紫などさまざまなカラーがあります。

白は「新しいスタートを切る」「清楚」などの花言葉があり、お祝いの用途を問わず贈ることができます。

ピンクは「優しい」「幸福」などの意味があり、かわいらしい雰囲気を演出できるでしょう。黄色は「商売繁盛」「幸運」などのイメージがあるため、開業や開店をするビジネスパートナーへ適しています。

紫は「上品」「高貴なイメージ」があり、長寿のお祝いにぴったりです。「長く続くように」との意味が込められるため、歴史のある企業やお店のお祝いなどにも適しています。イメージカラーが紫の企業やお店に贈っても喜ばれるでしょう。

お花の中心部が赤く特徴的な紅白色の胡蝶蘭もあります。赤リップ、紅白リップとも呼ばれ、縁起の良い紅白色から、おめでたいことに贈られるシーンが多く、各種法人のお祝いに選ばれています。

色によっても意味合いが異なるため、お祝いの内容や相手先に合わせたものを選ぶと良いでしょう。

お祝いごとにおすすめの胡蝶蘭をご紹介

ここからは、それぞれのお祝いに最適なおすすめの胡蝶蘭をご紹介します。

開店・開業祝い

企業やお店を新しくスタートする際に贈ります。開店・開業祝いで人気があるのは、白い大輪胡蝶蘭の3本立てです。華やかさがあり、新しい門出にぴったりです。豪華にしたいときは5本立てを選ぶと良いでしょう。イメージカラーに合った色を選ぶのもおすすめです。

開院祝い

病院やクリニックなどを開院した際に贈ります。患者様が来院されるため派手な色ではなく、白やピンクなど、落ち着いた色の胡蝶蘭を選ぶのがおすすめです。大輪胡蝶蘭の3本立てもしくは、5本立てにすると院内を華やかに彩ることができます。

移転祝い

取引先や親しい方の移転の際に贈ります。白は当たり障りのない色ですが、黄色やピンク、紅白などを選んでも問題ありません。大輪胡蝶蘭3本立てか5本立てを選ぶと良いでしょう。

竣工祝い

建物が完成したときに贈ります。胡蝶蘭には「根付く」という意味があるため、その土地に定着するよう願いを込めることができます。無難な色は白ですが、ピンクを選んでも差し支えありません。

大輪胡蝶蘭5本立て、大きな規模なら7本立てや10本立てなどを選ぶと竣工式にふさわしい贈り物になります。

就任祝い

社長や役員に就任された方へ贈ります。就任祝いには、華やかな胡蝶蘭がおすすめです。白やピンク、黄色、紅白などを選ぶと贈り先に喜ばれます。大輪胡蝶蘭の3本立てか5本立てを選ぶと良いでしょう。

退職祝い

お世話になった方の退職時に贈ります。個人へのお祝いになるため、自宅に飾りやすいミディサイズがおすすめです。

無難な白以外でも女性ならピンクや黄色、男性なら青や紫など、贈り先が好きな色を選ぶのも良いでしょう。贈るときにメッセージカードを添えると、気持ちが伝わりやすくなります。

周年祝い

お店や企業の周年記念で贈ります。法人の場合は白、それ以外はピンクや紅白を選ぶ方もいます。贈り先の設置スペースに合わせて、大輪胡蝶蘭3本立てか5本立てを選びましょう。可能であれば、周年の年数に合わせて本数や輪数を選ぶと気の利いたプレゼントになります。

お歳暮

日頃の感謝の気持ちを込めて、お世話になった方へ贈ります。お歳暮には食べ物を贈るのが定番ですが、ビジネスシーンでは、胡蝶蘭を贈るのがおすすめです。近年ではコンプライアンスにより贈答品の授受を禁じられている場合がありますが、胡蝶蘭などの花は感謝の気持ちの意味合いがあるため、受け取ってもらえる可能性があります。

胡蝶蘭は花持ちが良いので、クリスマスやお正月まで長く楽しめます。取引先に贈る場合は、華やかな大輪胡蝶蘭3本立てか5本立てを選ぶと良いでしょう。

ビジネスギフトで胡蝶蘭を贈るときのマナー

ビジネスシーンで、胡蝶蘭を贈るときに気をつけたいマナーについて解説します。

贈るタイミングを考える

お祝いの内容により、贈るのに最適なタイミングは異なります。贈り先の状況を想定し、シーンによってタイミングを考えましょう。ビジネスシーンと贈るタイミングについては以下のとおりです。

・開店や開業祝いの場合は、当日の午前中か前日まで
・移転祝いの場合は、移転日の前日から2週間以内まで
・昇進や就任祝いの場合は、就任日当日以降で、就任前に届かないよう配慮する

贈るタイミングで、当人が喪中の場合や、遠慮されている場合は贈らないことも大切なマナーです。

立札も用意する

ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈るときは、立札は必ず用意しましょう。立札は贈り主の氏名や所属企業などが記載されており、贈り主の会社の顔ともいえます。

立札の主な種類は以下のとおりです。

・木札(木の板に印字した透明シールを貼る)
・木目調立札(厚紙の台紙に印字したものを貼る)
・紙札(はがきサイズ)
・メッセージカード(名刺サイズ)

ビジネスシーンで使用する場合は、紙札よりもフォーマルな木札か木目調立札が一般的です。悩んだときは木目調立札がおすすめです。

立札に記載できる内容は決まっており、お祝い文言(祝、御祝、祝御開店)と贈り主(ご依頼主様)とします。先方の名前や会社名、役職は決して間違えないよう気を付けましょう。

とくに、旧字体(「高」と「髙」など)や、代表取締役、代表取締役社長などの違いにも細心の注意を払います。長いメッセージを入れたい場合は、立札とは別にメッセージカードで添えるようにしましょう。

事前に贈ることを確認する

胡蝶蘭を贈るときは、置くスペースがあるか事前に確認しておきましょう。とくに大きい胡蝶蘭を贈ろうとしている場合は、注意が必要です。なかには高さが1メートル以上のものもあるので、設置できるか確認しておくと贈り先を困らせることはありません。

また、受け取り可能な時間帯も確認しておくと安心です。ひと段落する時間は職種によって異なるため、こちらで判断せずに贈り先の都合に合わせて手配しましょう。

そして、開院祝いや飲食店の開店祝いなどに贈る場合は、衛生的な問題で生花を受け付けていないところもあるので、事前に確認してから贈ることをおすすめします。

退職祝いなら、有給休暇を取られていて出勤していない可能性もあります。また、職場から持って帰るのが大変な場合もあるでしょう。その際には、ご自宅へ配送すると喜ばれます。ご住所と受け取れる日時を確認しておきましょう。

ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈るなら「京都花室 おむろ」

ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈るには、大きさや色、マナーなど検討すべきことがたくさんあります。

「どれを選んだら良いのかわからない」「取引先に失礼のないよう対応したい」という方は、京都花室 おむろまでお気軽にご相談ください。

京都花室 おむろは、世界遺産 仁和寺門前の御室で創業65年以上の歴史と実績のある老舗花屋です。

京都花室 おむろでは、花き卸売市場や問屋などでは流通しないといわれている、特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭を取り揃えています。そのため、数ヶ月経っても花落ちがほとんどない姿で鑑賞できます。

また、店主自らが専属契約をしている京都の生産者や日本全国の生産者に何度も足を運び、実際に目と手で確認をしているため、高品質の胡蝶蘭を安定的に365日ご用意することが可能です。

品質の高い胡蝶蘭をご提供できる自信から、業界で唯一「枯れ保証-全額返金制度-」を導入しています。

弊社では、一般的に有料とされる和紙ラッピングが無料です。送料、立札、写真報告サービスも無料でご提供しています。

写真報告サービスでは、お贈りするお花の状態を発送前に立札付きで写真でご報告しています。贈り先にお花の状態をお伺いに行けないという場合でも、お花の状態を確認できて安心です。

ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈るのであれば、ぜひ京都花室 おむろにお任せください。

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まとめ

豪華で華やかな品がある胡蝶蘭は、宣伝効果のあるお花です。ビジネスシーンでも良く贈られ、花言葉からお祝いの場で用いられます。

胡蝶蘭は季節を問わず手配できるため、いつでも贈ることができます。贈るタイミングや立札の書き方など、マナーを意識しながらお祝いの気持ちを先方に届けましょう。