胡蝶蘭は切り花にアレンジしてもOK
胡蝶蘭は「幸せを運んでくる」という縁起の良い花言葉から、お祝いの場面に贈られることの多い花です。ひとつの茎に対して数輪から15輪ほど花が咲くのが特徴で、花粉が少なく世話も難しくありません。
胡蝶蘭の花は本来とても花持ちが良く、適切な場所に置いて世話をすれば長くて1ヶ月～3ヶ月程度楽しめます。
一般的な切り花は基本的に数日～1週間程度でしおれてしまいますが、胡蝶蘭は切り花にアレンジしても花持ちの良さは変わりません。きちんと処置をすれば2～3週間ほど花を楽しめるでしょう。
胡蝶蘭を切り花にする方法
まず、胡蝶蘭の切り花を飾るための花瓶もしくは「一輪挿し」を準備しましょう。消毒を済ませた花用ハサミやナイフなどを使って、花瓶の大きさに合わせて茎を切っていきます。ある程度茎を残しままカットするようにしましょう。
茎はまっすぐに切ると、花瓶の底に着いてしまい吸水が上手くできません。水を吸いやすくするために、斜めに切ることが大切です。
お店で売られている胡蝶蘭は、支柱を支えるために茎と針金がテープで固定されています。テープを取り外す際は茎が傷つかないように、テープを切ってからゆっくりと手で取り外しましょう。
胡蝶蘭の切り花を使った楽しみ方
切り花は、飾り方によってさまざまな角度から楽しめます。胡蝶蘭は茎が長いため、細長い花瓶に入れるとキレイに見えますが、飾り方はそれだけではありません。ここからは具体的に胡蝶蘭の切り花の楽しみ方を3つ紹介します。
一輪挿しにする
鉢植えで贈られることの多い胡蝶蘭ですが、一輪挿しで飾ってもその華やかさは健在です。一輪挿しの容器に生けることで、華やかながら洗練された印象になります。
一輪挿しはシンプルだからこそ、容器によっても雰囲気が変わります。ガラスや竹の花器にすれば、風合いが増してより高級感が漂うでしょう。なお、一輪挿しの場合は茎を切らなくても問題ありません。
大きめの花瓶に飾る
花束やブーケであれば、もらったアレンジの状態のまま飾ることも可能です。大きめの花瓶を用意して、豪華絢爛な胡蝶蘭の花を楽しみましょう。
自分で購入したほかの花を一緒に挿して、アレンジして楽しむのも一興です。いろんな花を組み合わせることで、また違った魅力を発見できます。
水に浮かべる
花を切り取って、水に浮かべてフローティングフラワーを楽しむのもおすすめの飾り方のひとつです。
胡蝶蘭の花は下から順に枯れていくため、枯れる前に花の部分だけを摘んで水を入れたガラスの器や鉢に浮かべます。花瓶などに飾るのとは異なった特別な雰囲気を演出できるでしょう。
胡蝶蘭の切り花を長持ちさせる方法
切り花にしても花持ちの良い胡蝶蘭ですが、長く楽しむためには適切な処置が必要です。どのように世話をすれば長持ちするのか、具体的な方法を2つ紹介します。
毎日水を換える
花瓶や容器の水は毎日替えて、清潔に保ちましょう。切り花を挿した花瓶の水は雑菌が繁殖しやすく、茎や花を腐らせる原因となります。特に夏場は雑菌が増殖するため注意が必要です。
水を交換する際に、花瓶自体も洗うとより良いでしょう。スポンジなどを使ってしっかり洗うことで、雑菌による悪い影響を受けにくくなります。また花瓶の中に切り花延命剤を入れておくのも大切なポイントです。
置き場所を工夫する
胡蝶蘭の切り花を長く楽しむには、飾る場所も見極めましょう。
胡蝶蘭はもともと高温多湿な熱帯地域の花であるため、乾燥が苦手です。そのため空調の風が直接当たるような場所に置くのは良くありません。しかし湿度が高すぎても病気の恐れがあるため、風通しの良い場所を選ぶと良いでしょう。
また、直射日光が当たると花が焼けてしまうおそれがあるため注意しましょう。
まとめ
鉢植えのイメージが強い胡蝶蘭ですが、切り花として飾ることでまた違った魅力が楽しめます。置き場所や水やりに気を配ることで、長く花を愛でることができるでしょう。
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