胡蝶蘭の色は主に6種類!贈るシーン別の色選びをご紹介

お祝いや感謝の気持ちを伝えるときの贈り物は、長く花を楽しんでもらえる胡蝶蘭がおすすめです。胡蝶蘭というと、白色のイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。近年はより多くのシーンや用途に合うよう、さまざまな色の胡蝶蘭が登場しています。 今回は胡蝶蘭の色ごとに、それぞれの特徴や贈るのにふさわしいシーンを紹介します。


この記事は約11分で読み終わります。

胡蝶蘭はどんな花?色は何種類ある?

胡蝶蘭はお祝いのシーンで人気があり、その美しい花姿と特徴的な花言葉が知られています。以下に、胡蝶蘭の特徴と一般的な色のバリエーションを説明します。

花持ちが良く、1ヶ月以上美しさを保てる

胡蝶蘭は枯れにくく、花持ちが良いため長期間楽しむことができます。お手入れも簡単で、適切に管理すれば毎年美しい花を楽しむことができます。

香りや花粉が少ない

胡蝶蘭は花びらの奥にある花粉塊という部位に花粉がありますが、花粉の量はほかの花と比べるとかなり少なめです。また、粉状ではなく粘着質で、花粉が飛散することは基本的にありません。

そのため、アレルギーや衛生面をそれほど気にせずに贈れる点が魅力です。香りも少ないため、香りが敏感な方への贈り物にも適しています。

花言葉は「幸せが運んでくる」

胡蝶蘭の花言葉が「幸せを運んでくる」であることから、この花はさまざまなお祝いのシーンにぴったりです。

具体的には、開店・開業祝い、就任祝い、誕生日など、個人のお祝いからビジネスシーンのお祝いまで、幅広い場面で贈ることができます。

胡蝶蘭はその美しい花姿と花言葉から、幸福や成功を祝福する贈り物として非常に人気があります。

花の大きさは「大輪」「中輪」「小輪(ミディ)」の3種類

胡蝶蘭には以下の3つのサイズがあり、それぞれで特徴や値段が異なります。

種類 花の大きさ 高さ 値段 特徴
大輪 12~14cm 80cm~120cm前後/横幅:40cm~105cm前後 3本立で20,000~45,000円、5本立で44,000~75,000円 一般的によく目にするお祝い用の胡蝶蘭。ビジネスシーンで多く選ばれる。
中輪 7~8cm 38cm~80cm前後/横幅:40cm~50cm前後 3本立で20,000~、5本立で40,000円前後 ピンクや黄色などカラフルな色合いが多い。
小輪(ミニ・ミディ) 5~6cm 38cm~60cm前後/横幅:30cm~45cm前後 3本立で12,000~円、5本立で18,000円〜 場所を選ばず飾れるタイプ。個人の贈り物として人気だが、ビジネスシーンでも選ばれる。

胡蝶蘭のサイズは、シーンや贈り先との関係性に応じて選ぶとよいでしょう。

色は主に6種類

胡蝶蘭の花の色は、「白」「ピンク」「青」「紫」「黄色」「紅白(リップ系)」の6種類あります。それぞれの色で持つ意味合いが異なるため、次項を参考に、シーンに合わせて適切な色を選びましょう。

ビジネスシーンで贈るなら白色

取引先の企業の周年イベントや記念式典、店舗オープンなど、ビジネスシーンで活用するなら白色の胡蝶蘭がおすすめです。定番の白色は法人にも個人にも贈りやすく、万能タイプといえます。

特徴

白色の胡蝶蘭は、もっともメジャーな色です。法人向けはもちろん、個人に対する贈り物としても使い勝手が良く、あらゆるシーンに適しています。白色は華やかさがある一方で慎ましさも感じさせ、お祝いごとだけではなく、法事などにもおすすめです。

贈り物の花選びに困ったときは、白色の胡蝶蘭を選んではいかがでしょうか。市場に出回る数も多く、ほかの色よりも若干安く入手できる点もメリットのひとつです。

花言葉

胡蝶蘭もチューリップやバラなどと同じく、花全体のほかに色ごとの花言葉がつけられている場合があります。白色の胡蝶蘭に与えられた花言葉は、「純粋」「清純」です。

真っ白な美しい姿はウエディングドレスに似ており、結婚式を連想させることから、結婚式のお祝いに贈られることも多いです。花言葉の観点から見ても、あらゆるシーンで使い勝手の良い色です。

どのような場面に適しているか

白色の胡蝶蘭は、花を贈るときの定番アイテムです。お祝いごとに限らず、以下のとおり多くの場面で活用できます。

・就任祝い
・開店・開業祝い
・開院祝い
・移転祝い
・周年祝い
・葬式・法事
・結婚祝い

白く美しい花を長期間楽しめるため、取引先へのお祝いや、結婚式や出産祝いなど個人へのお祝いにも喜んでもらえます。また、慶事だけでなく、葬式や法事などにも最適です。

母の日に贈るならピンク色

身内に花を贈る代表的なシーンといえば、母の日を思い浮かべる方が多いでしょう。白色は格式高くて他人行儀に感じてしまうかもしれない、と不安なときは、ピンク色の胡蝶蘭がおすすめです。

愛らしいピンク色は華やかさもあり、母の日に多く選ばれています。

特徴

ピンク色の胡蝶蘭は、淡色~濃色、青みがかった紫に近い色のものまで、幅広く流通しています。白色の胡蝶蘭と同じく市場に出回る数が多いため、価格や品質が安定している点も特徴のひとつです。

花言葉

ピンク色の胡蝶蘭の花言葉は、「あなたを愛します」です。恋人や配偶者へのプレゼントとして、この上なく最適なアイテムといえます。

もちろん、母や祖母に日頃の感謝を込めて贈るのにもおすすめです。

どのような場面に適しているか

華やかで愛らしいピンク色の胡蝶蘭は、愛情や感謝の気持ちを伝えるシーンに向いています。次のような用途で贈る方が多い花です。

・母の日
・ピンクが好きな方への贈り物に
・記念日に愛情を伝えたいとき

通常の白色も素敵ですが、やはりピンク色が好きな方には、喜んでもらえる色の胡蝶蘭を贈りたいものです。母の日や結婚記念日など、イベントに合わせて贈る花としても、ピンク色の胡蝶蘭を検討してはいかがでしょうか。

当選祝いで贈るなら紅白色

紅白色は、白い花びらの中央に赤の挿し色が入った胡蝶蘭のことを指します。紅白のカラーを連想させるため、贈り物として縁起の良いイメージをもたらせます。

当選祝いなどおめでたいシーンに贈るなら、紅白色の胡蝶蘭がおすすめです。

特徴

紅白色の胡蝶蘭は、見た目も華やかでおめでたい印象を与えてくれます。通常の白色では少し物足りないと感じる場面では、挿し色の美しい紅白色が最適です。紅白の組み合わせなら、さまざまなお祝いごとに活用できます。

花言葉

紅白色の胡蝶蘭には、特定の花言葉がありません。紅白色を選ぶときは、胡蝶蘭全体の花言葉「幸せを運んでくる」を意味して贈るのが一般的です。

どのような場面に適しているか

紅白は、日本で一般的にお祝いごとをイメージさせる色です。通常の贈り物としてはもちろん、色の組み合わせのおめでたさから、次のようなシーンに向いています。

・当選祝い
・就任祝い
・開店・開業祝い
・移転祝い

華やかな紅白色の胡蝶蘭は、その場も華やかになります。多くの方からお祝いが贈られるシーンで紅白色を贈れば、ひときわ目立つでしょう。

長寿祝いで贈るなら紫色

長寿祝いなど目上の方にプレゼントするなら、紫色の胡蝶蘭を検討してはいかがでしょうか。シックかつ上品な紫色は、性別問わず喜んでもらえます。

特徴

紫は、特別な贈り物を演出するときにおすすめです。そもそも紫色の胡蝶蘭自体が希少なため、通常のタイプでは物足りないという場合にひとつの選択肢としてご検討ください。

花言葉

紫色の胡蝶蘭も、紅白色と同じく個別の花言葉がありません。よって胡蝶蘭全体の「幸せを運んでくる」をイメージして贈ると良いでしょう。

また、紫色は古来より高貴な色といわれています。聖徳太子が定めた冠位十二階においても、紫色が最高位にあてられています。当時の染料技術では、紫色の衣が希少であったことが理由のひとつです。

どのような場面に適しているか

紫色は上品さがあり、お祝いごとから弔事まで幅広く活用できます。たとえば次のシーンで贈るなら、紫色の胡蝶蘭もおすすめです。

・長寿(70~90)のお祝い
・葬式・法事
・紫色が似合う相手へのプレゼントに

高貴な紫色の胡蝶蘭は、ご年配の方に長寿のお祝いとして贈るのに適しています。珍しい色合いそのものを喜んでもらえるでしょう。

幅広い用途にも合わせやすく、お祝いだけではなく葬式や法事などにもおすすめです。白色の胡蝶蘭では何となく寂しいと感じるのであれば、紫色を選んではいかがでしょうか。

そのほかにも、普段から紫色の衣装やアイテムを愛用している方への贈り物としておすすめです。

尊敬する人に贈るなら青色

青色の胡蝶蘭は希少性が高く、特別な相手への贈り物に適しています。その価値をかけたいと思える相手へプレゼントすれば、喜んでもらえます。

特徴

胡蝶蘭の定番は白色のほか、ピンクや紅白色です。青色の胡蝶蘭は希少なため、価格も白色の胡蝶蘭と比べて1本2,000円~3,000円程度高くなる傾向にあります。

また、青い胡蝶蘭は世界4か国(日本、アメリカ、ブラジル、オランダ)のみで生産されていることからも、その希少性の高さはうかがい知れるでしょう。そもそも天然の青い花自体が少ないため、胡蝶蘭に限らず青い花を贈ることは、特別な意味を込めやすいといえます。

花言葉

青色の胡蝶蘭の花言葉は、「尊敬」や「誠実」です。希少で入手が容易ではない点からも、相手への尊敬の気持ちや誠実さを表すことができます。

どのような場面に適しているか

青色の胡蝶蘭も、性別年齢や法人個人問わず、幅広いシーンで活用できるアイテムです。たとえば次のシーンの贈り物として検討してはいかがでしょうか。

・青色のイメージがある店舗や個人へ
・昇進祝い・退職祝い
・父の日

テーマカラーが青色の企業や店舗のお祝いに胡蝶蘭を贈るなら、青色がおすすめです。 テーマカラーに合わせたものをプレゼントされれば、より一層記憶に残ります。青色が好きな個人の方へ、昇進祝いや退職祝いなどのお祝いとしてもおすすめです。

また、父の日には青色の胡蝶蘭を贈ると、喜んでもらえること間違いなしです。

開業・開店祝いで贈るなら黄色

胡蝶蘭は開業・開店祝いの花としても浸透しています。白色も素敵ですが、よりお祝いの気持ちを伝えたいなら、明るい黄色が最適です。

ビタミンカラーでもある黄色は、エネルギッシュなイメージがあります。紅白と同じく、めでたいことと相性の良い色です。

特徴

黄色の胡蝶蘭は、見た目が鮮やかで、かつ豪華なのが最大の特徴です。希少性があり、ほかの方と被るリスクが低い点も魅力といえます。

明るくエネルギッシュな色で場を華やかに盛り上げてくれるため、さまざまなお祝いごとに合わせられます。

花言葉

黄色の胡蝶蘭には、特定の花言葉はありません。紅白色や紫色と同じく、胡蝶蘭全体の花言葉「幸せを運んでくる」にかけてプレゼントするのがおすすめです。

また、黄色そのものは風水の観点から見ると「商売繁盛」や「金運」を連想させるため、ビジネス関連のお祝いに最適です。

どのような場面に適しているか

鮮やかな黄色は、店頭やオフィスのエントランスに飾ってもらうと一際目立ちます。次のようなシーンにプレゼントすれば、お祝いの気持ちが伝わります。

・開業祝い
・開店祝い

新しく事業を始めたり店舗をオープンさせたりしたときは、多くの方が希望や不安でいっぱいです。場を明るくしてくれる黄色い胡蝶蘭を贈って、素敵なスタートを切ってもらいましょう。

胡蝶蘭を贈る際の注意点

お祝いを贈る相手に迷惑にならないよう、次にご紹介する胡蝶蘭を贈る際の注意点を押さえておきましょう。

贈るタイミングに注意する

贈り物のタイミングは重要で、早すぎても遅すぎても望ましくありません。開業日や開店日が確定している場合、贈り物は前日から当日の午前中に届くように計画しましょう。また、贈り物をする前に受け取り可能な時間帯や特別な要望を贈り先に確認することが賢明です。

もし開業日を過ぎてしまう場合、縁起の良い日に贈り物が届くように配慮しましょう。例えば、「大安」や「先勝(午前中)」など、吉日を選んで贈ることで、良い縁起を祈ることができます。

贈り物を忘れた場合、できる限り早急に送るように心掛けましょう。遅くとも、誠実な気持ちを込めて贈ることが大切です。

飾るスペースに注意する

受け手が胡蝶蘭を飾るスペースを持っているかどうかを考慮することは非常に重要です。大きな胡蝶蘭を贈る場合、送り先に飾るスペースがないと、むしろ迷惑になることがあります。

とはいえ、小さいサイズの胡蝶蘭を贈ると物足りないのでは、と心配される方は、陶器製で高級感のある鉢を選ぶなど、見た目を工夫するのがおすすめです。

お見舞いには贈らない

胡蝶蘭はあらゆるシーンで贈れる花ですが、お見舞いには適していません。なぜなら胡蝶蘭は鉢植えであり、鉢植えは「根付く」「寝付く」を連想させることから、お見舞いで贈るのはマナー違反となります。

ビジネスシーンでは「ビジネスが根付く」「定着する」と連想されるためおすすめです。

まとめ

胡蝶蘭は定番の白色だけではなく、ピンクや紅白色、黄色など多くの種類があります。シーンや贈る相手ごとに胡蝶蘭の色を変えて贈れば、より一層気持ちが伝わります。

高品質な胡蝶蘭をお求めの方は、ぜひ「京都花室 おむろ」へご相談ください。店主自ら生産者の元へ足を運び、確かな知識と目で厳選した、品質の良い胡蝶蘭のみを取り扱っております。

独自の流通網で年中安定した供給を実現しておりますので、いつでも安心してご注文することが可能です。

また、色についてもバリエーション豊かな胡蝶蘭を取り揃えております。定番の白色はもちろん、ピンク色、紅白色も人気です。そのほか、特許技術により、黄色、青、紫、緑の胡蝶蘭も取り扱っています。

シーンに合わせてふさわしい色の胡蝶蘭を贈りたい方は、ぜひ「京都花室 おむろ」にお任せください。