盆栽の種類
自分に合う盆栽を選ぶには、どのような盆栽があるのかを理解しておく必要があります。まずは、主な盆栽の種類についてみていきましょう。
松柏(しょうはく)盆栽
松柏盆栽とは、定番ともいえる杉や松などの盆栽です。常緑樹の盆栽なので、年間を通して緑の美しい姿を楽しめます。
松柏盆栽のうち、もっとも定番とされるのが黒松(くろまつ)です。幹が太く、暑さ・寒さにも強く丈夫なので、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。
松盆栽の育て方については、下記の記事にて詳しく解説しています。
「ミニ盆栽(京松)のお手入れ・管理方法について!初心者でも簡単な育て方のしおり」
葉もの盆栽
葉もの盆栽(雑木盆栽)とは、紅葉したり落葉したりと、季節ごとに変化する姿を楽しむ盆栽です。
葉もの盆栽でメジャーなのが紅葉(もみじ)やケヤキで、上手に育てると秋に紅葉した姿を観賞できます。
紅葉盆栽の育て方を詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
「ミニ盆栽(京紅葉)のお手入れ・管理方法について!初心者でも簡単な育て方のしおり」
実もの盆栽
実もの盆栽とは、秋~冬ごろに実をつける植物の盆栽です。姫林檎やキンズなど、赤やオレンジのかわいらしい実をつけたり、花が咲いたりするものもあり、女性に人気があります。
こまめに剪定しなくても育つので、あまり手間がかけられない方や盆栽初心者にもぴったりです。
花もの盆栽
花もの盆栽とは、その名のとおり花が咲くのを楽しむ盆栽です。ほかの種類の盆栽と比べて枝が伸びやすく、花が咲いた姿はインパクトがあります。
花もの盆栽は育てやすいものが多いですが、なかでも桜や黄梅(おうばい)は、盆栽初心者にもおすすめです。
桜盆栽の育て方について、下記の記事にて紹介していますので、あわせてご覧ください。
「ミニ盆栽(京桜)のお手入れ・管理方法はどうすればいいの?育て方と記録について」
盆栽の大きさ
盆栽は鉢の縁上から植物の最上部までの高さによって、大きく3種類に分類されます。
・大品(普通)盆栽:50cm以上のもの
・小品中品盆栽:50cm以下のもの
小品盆栽は、さらに以下の3種類に分類されることがあります。
・プチ盆栽:5cm以下のもの
・豆盆栽:3~4cm以下のもの
大きな盆栽は管理が大変で、置き場所に困ることもあるので、初心者には小品・中品盆栽がおすすめです。
盆栽初心者が押さえておきたい育て方
ここでは、盆栽初心者が押さえておきたい、盆栽の育て方について解説します。
水のやり方
盆栽は水を好むので、土が流れないように気をつけつつ、鉢の底から流れるくらいの量をたっぷり与えましょう。植物は根から水を吸い上げるようになっており、鉢底の近くに根があることが多いため、表面が濡れる程度だけでなく、鉢底から水が出てくるのをしっかり確認しておくことが大切です。
水やりの回数の目安は、以下のとおりです。
・春と秋:1日1回
・夏:1日2回
・冬:2日に1回
あくまでも目安なので、盆栽の様子を見つつ水を与えてください。何日サイクルで土が乾くのかを確認し、その乾く頻度で水をあげるようにしましょう。(1日目乾いてない、2日目で乾いたら、2日に1回与える、など)小さい鉢の盆栽は土が少なく、すぐに乾いてしまいがちであるため、注意して観察しましょう。
盆栽の置き場所
盆栽は日当たりと風通しの良い屋外に置くのが基本です。ただし、夏の日差しが強すぎる日や、冬の寒すぎる日などは室内に避難させます。
花や紅葉を楽しみたいときも室内に入れてかまいませんが、夏は数日程度、冬は1週間程度を限度にしましょう。エアコンの風やストーブの熱が当たる場所は避けて、日当たりや風通しの良い場所に置くようにしてください。
また、盆栽を地面に直置きすると、害虫や病気が発生しやすくなるので、木製の台や棚の上に置くようにしましょう。下記の記事で盆栽の育て方をより詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
初心者におすすめの盆栽
盆栽初心者には、環境の変化の影響を受けにくく、丈夫な種類の盆栽がおすすめです。松柏盆栽なら乾きに強く、ゆっくり育つため木の形を整えやすい五葉松(ごようまつ)や真柏(しんぱく)などが良いでしょう。
花もの盆栽では、枯れにくく弱っても復活しやすい長寿梅(ちょうじゅばい)や睡蓮木(すいれんぼく)が初心者向きです。葉もの盆栽なら、紅葉や楓が丈夫で枯れにくく育てやすいでしょう。
下記の記事で五葉松盆栽・紅葉盆栽の魅力や、盆栽の種類とそれぞれの特徴について解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
「五葉松の盆栽の魅力とは?ギフトにおすすめの理由と育て方ガイド」
「紅葉の盆栽の育て方とは?きれいに保つお手入れのコツもご紹介」
盆栽を初めて育てるなら「京都花室 おむろ」がおすすめ
盆栽を初めて育てるなら「京都花室 おむろ」の盆栽がおすすめです。「京都花室 おむろ」の京都小鉢(ミニ盆栽)シリーズは、京都の神社仏閣の花をご自宅でも楽しめるよう、専属の職人が長い歳月をかけて作られています。
おむろのミニ盆栽の特徴としては、以下のとおりです。
◆特徴1:すぐに飾れる
職人が仕立てた数千鉢以上の盆栽の中から、店主自らが目利きし、質の高い盆栽を選定してお届けするため、購入後はすぐに飾れます。
◆特徴2:お手入れが簡単
一般的な盆栽とは異なり、水やりと数回の肥料のみで簡単にお手入れができるので、初心者でも気軽に盆栽を楽しめます。
初めて盆栽を育てる方、管理に自信がない方は、ぜひおむろのミニ盆栽を育ててみてはいかがでしょうか。
まとめ
盆栽には簡単に育てられるものから、管理が難しいものまで、さまざまな種類があります。初めから管理がむずかしい盆栽にチャレンジすると失敗しやすいので、これから盆栽を始めるなら、丈夫で育てやすい盆栽を選ぶと良いでしょう。
花が咲くもの、実がつくものなどいろいろあるので、ぜひお気に入りの盆栽を探してみてください。