桜盆栽の剪定方法とは?剪定の時期や注意点も解説

桜盆栽を美しく保つためには、適切なお手入れが必要です。とはいえ、間違った剪定方法やタイミングで行い、枯れてしまわないか心配という方もいるでしょう。そこで今回は、桜盆栽の剪定時期や正しいお手入れの仕方、注意点についてご紹介します。


この記事は約6分で読み終わります。

桜盆栽をきれいに保ちたいなら剪定が大切!

一般的に桜盆栽は無理に剪定を行う必要はありません。 ただし、購入した時点から何年経っているかで、盆栽をコンパクトに維持したり、盆栽としての見た目を整えたりしたい場合に剪定することをおすすめします。

桜盆栽は販売にかけて費やした時間によって値段が左右されます。販売までにあまり年数が経っていない若木の場合、価格が安いメリットはあるものの、それだけお手入れしなければならないデメリットもあります。安いだけで購入するだけでなく、長期的に考えて購入すると良いでしょう。

桜は正しい方法でお手入れをしないと、木の成長に悪影響を及ぼすおそれがあります。美しい桜盆栽を楽しみたい方は、後述でお伝えしている剪定方法を参考に、時期に応じて枝の向きを考えながら伸ばしたい方向の葉芽の上で切り戻しを行ったり、針金で枝の向きを整えておいたりしておきましょう。

もちろん、「剪定に失敗して枯れてしまわないか心配」「いつかは地植えにしてもいい」と考えているのであれば、そのまま育てることも可能です。

もし剪定に自信がないのであれば、お手入れが簡単な桜盆栽を購入するのもおすすめです。「京都花室 おむろ」では京都小鉢(ミニ盆栽)シリーズの「京桜」を扱っています。

ミニチュアサイズでありながらも、職人が丹精込めて作り上げた盆栽であるため、盆栽初心者の方でも美しい桜の花を咲かせることができます。

「京桜」の具体的なお手入れ方法については、以下の記事でご紹介しています。
ミニ盆栽(京桜)のお手入れ・管理方法はどうすればいいの?育て方と記録について

桜盆栽の剪定時期はいつ?

桜盆栽の剪定は、芽出し前と休眠前に行うのが基本です。芽出し前とは3月中~下旬を示します。花が咲き終わったタイミングで剪定して、盆栽の形を整えます。

もうひとつの剪定時期は、11月~12月中旬に訪れる休眠前が適しています。本格的に寒くなる前に剪定を終わらせておくのがポイントです。

桜盆栽の剪定方法

桜盆栽の剪定は慎重に行わないと、枯れてしまう可能性があります。ここからは、桜盆栽の具体的な剪定方法についてご紹介します。

若木の剪定

樹齢が1年ほどの若木の場合は、枝が出始めたばかりなので基本的に剪定を行う必要はありません。まずは、枝や根を整えて土台となる盆栽らしい樹形作りから始めていきましょう。

入手したばかりの盆栽や成長しきっていない若木は、剪定よりも花摘みを優先して行います。内側の葉芽を中心に摘んでいくことで、枝と枝の間にスペースが生まれてスッキリとした形になり、外側の葉芽を残しておくことで、横に枝が広がり、形が整いやすくなります。

ただし早いうちから花摘みを始めると、枝に勢いがなくなってしまうので注意が必要です。元通りにするには、花摘みをせずに枝を伸ばして様子をみてください。

完成樹の剪定

理想の樹形になってきたら、花芽がつくように芽出し前と休眠前にお手入れをしていきます。主な剪定方法は以下の通りです。

【芽出し前(開花期)】
3月中~下旬にかけて、花が散り始めたら簡単な剪定を始めます。長い枝は花の観賞が終わった段階で切り詰めて、針金でくくって伸ばしたい方向に整えておきます。剪定後に新芽が出てきたら、芽摘みを行いまっすぐ伸びている徒長枝の剪定も行っておきましょう。

【休眠前の剪定】
落葉前後の11月頃から本格的な剪定の時期に入ります。樹形を整えるために、枝が伸びすぎている部分を中心に切りそろえていきます。太い枝を切るのはおすすめしませんが、やむを得ない場合は枝分かれしている部分から深めに切り込んでください。

ただし、気温が下がる時期まで枝を整えていると、枝が枯れてしまうおそれがあるため、遅くとも12月中旬くらいまでには終わらせておきましょう。

桜盆栽を剪定する際の注意点

剪定したあとの木は無防備な状態になっています。切り口から細菌感染すると枯れやすくなってしまうため、剪定するときはハサミを消毒してから使用することをおすすめします。消毒方法としては、アルコールを含ませた布で拭いたり、煮沸消毒したりすれば問題ありません。

また、桜盆栽の剪定を終えた後に癒合剤を塗布して、枯れないように対策しておくことも大切です。切り口にフタをするように、癒合剤をたっぷりと塗布して枝を保護しましょう。癒合剤は抗菌剤を加えたペースト状のものが多く、切り口に塗って皮膜を作ることで乾燥を防ぐとともに、殺菌効果が期待できます。

桜盆栽を手軽に育てるなら「京都花室 おむろ」がおすすめ

ここまで桜盆栽の剪定方法をお伝えしましたが、初心者の方にとっては難しい作業だと思われることが多いでしょう。

「桜盆栽を育てたいけれど、お手入れが難しそう……」とお悩みの方は、「京都花室 おむろ」がおすすめです。京都花室 おむろ」では、手軽に楽しめる京都小鉢(ミニ盆栽)シリーズの「京桜」を取り扱っております。

「京桜」は世界文化遺産 御室仁和寺で有名な御室桜をイメージして作られています。創業65年以上の歴史をもつ老舗ならではのネットワークを活かし、当店の専属契約の接師(つぎし)が長い歳月をかけて作り上げた完全オリジナル商品です。

「京桜」は盆栽初心者の方でも簡単に育てることができます。その特徴としては、以下のとおりです。

◆特徴1:すぐに飾れる
経験豊富な職人が数年の歳月をかけて丹精込めて育てており、店主自らが手作業で目利きしたうえで選定しているため、自身で難しい手入れをせずとも、すぐに飾れます。

◆特徴2:お手入れが簡単
従来の盆栽のような難しい剪定などのお手入れは一切不要です。基本的に水やりと数回の肥料を与えるだけなので、初心者でも簡単に育てられます。また、盆栽に慣れていないお客様でも安心して育てられるよう、「お手入れのしおり」を付けています。

信楽焼 や北山杉の特選升など、器にもこだわりがあるので、ご自宅用だけでなく贈り物としても人気があります。生産数量が限られているため、先着順での販売となっております。

手軽に桜盆栽を始めたい方は、「京都花室 おむろ」までお気軽にお問い合わせください。
京桜の購入はこちら

まとめ

桜盆栽の剪定は、芽出し前(3月中~下旬)と休眠前(11月~12月中旬)に行うのが基本です。若木の剪定で樹形の土台を作り、完成樹の剪定で不要な枝を切りそろえて、次の開花時期に向けて調整しておきましょう。

ただし、寒い時期は枝が枯れやすくなるため、ある程度の時期で終わらせておくのもポイントです。消毒バサミの使用や癒合剤の塗布などで枝を守りながら、桜盆栽が長く楽しめるようにお手入れしていきましょう。

もし自分で剪定することが難しい場合は、手軽に育てられる「京都花室 おむろ」の京都小鉢(ミニ盆栽)の「京桜」も検討してみてください。