胡蝶蘭の種類|サイズ・本数・色など贈り物として選ぶときのポイントとは?

お祝いの贈り物として選ばれることが多い胡蝶蘭ですが、種類が多すぎてどれを選ぶべきか悩む方もいるのではないでしょうか。 そんな方のために、今回は胡蝶蘭のサイズや本数、色といった品種に加えて、贈る際の選び方についてもご紹介します。


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【サイズ別】胡蝶蘭の種類


胡蝶蘭は、花の大きさによって「大輪」「中輪」「ミディ」に分かれ、金額も異なります。ここでは、それぞれの花の大きさの特徴と価格相場についてご紹介します。

胡蝶蘭の価格はネット購入か一般の生花店かによっても異なります。ご紹介する内容は一例となりますが、購入を検討する際の参考にしてみてください。

大輪

花の大きさが12~14cmほどあり、高さが80~120cm前後と豪華な雰囲気の大輪です。

見栄えが良く存在感があるため、一般的にお祝い用の胡蝶蘭といえば大輪が選ばれることが多いです。開店祝いや開業祝い、就任祝いなどのビジネスシーンのほか、選挙の当選祝いなどでもよく贈られます。

大輪の胡蝶蘭の価格相場は、3本立で20,000~45,000円、5本立で44,000~75,000円です。ネットショッピングなどでは、安く買える場合もあります。

大輪がもっとも高価と思われがちですが、稀少な品種であれば中輪でも高くなるケースがあります。

中輪

花の大きさが7~8cmのもので、高さは38~80cm前後です。大輪よりも花の大きさは一回り小さくなりますが、それなりに見栄えが良く、あまりスペースが取れない場所でも飾りやすいのがメリットといえます。

中輪の胡蝶蘭の相場は、3本立で20,000円~、5本立だと40,000円前後です。

中輪は、色や品種も豊富にあるのでビジネスシーンにも適しているほか、個人へのプレゼントにもぴったりです。とくに、母の日や敬老の日など家族や友人の記念日や誕生日のプレゼントとしてよく贈られます。

ミディ

花の大きさが5~6cm、高さが38~60cm前後の小さめの胡蝶蘭がミディと呼ばれます。花の大きさは小ぶりになるものの、花数が多くてかわいらしい雰囲気があるのが特徴です。場所を取らないので、設置スペースが限られている場所でも贈りやすいサイズ感といえます。

ミディの胡蝶蘭の価格は、3本立で12,000円~、5本立だと18,000円~が相場です。

サイズが小ぶりなので「ビジネスシーンにはふさわしくないのでは?」と思う方もいるようですが、そうとは限りません。設置スペースが限られたオフィスやお店などの開店・開業祝いなどのシーンに贈る方も多くいます。

小ぶりであっても、信楽焼陶器に入った商品など高級感のある胡蝶蘭であれば、贈り先にも喜んでもらえるでしょう。

比較的手頃な価格で購入できるものもあるので、ちょっとしたプレゼントとして贈るときにも最適です。

【本数別】胡蝶蘭の種類

胡蝶蘭は花の本数も選ぶことができ、花の大きさや品種にもよりますが、本数が多いほど価格が高くなるのが一般的です。贈り物の定番ともいえるのが3本立(1つの鉢に花のついた苗が3本入ったもの)ですが、シーンや好みでもっと本数を増やしたり、減らしたりすることもできます。

胡蝶蘭の本数ごとの料金相場をご紹介します。

・1本立 3,000円~20,000円くらい

・2本立 5,000円~47,000円くらい

・3本立 7,000円~60,000円くらい

・5本立 10,000円~85,000円くらい

・6本立以上 15,000円~300,000円以上

以前は3本、5本のみしか扱っていないところが多かったものの、最近は縁起が良くないとされる4を除き、1本から好みの本数をオーダーすることが可能です。

本数が多いほど豪華に見えますが、多ければ多いほど良いということではありません。贈り先に胡蝶蘭を飾るスペースがどれくらいあるかを考慮しつつ、全体的なバランスなどを考えて、ふさわしいものを選びましょう。

値段や花の大きさにこだわらず、贈り先に喜んでもらえるものを選ぶことが大切です。

【輪数別】胡蝶蘭の種類

輪数とは、1本の胡蝶蘭の苗に花やつぼみがついている数を指します。1本あたりの輪数はさまざまではあるものの、10~15輪が多いです。

輪数がどれくらいかということによっても価格や見た目は変わってくるので、購入を決める際は輪数も確認しておきましょう。

輪数によって価格が変動する

ギフトとして贈られることが多いのが、3本立胡蝶蘭です。1本あたりの輪数はさまざまですが、開花をした花とつぼみの数が多くなるにつれて、価格も高くなると覚えておきましょう。

大輪の3本立胡蝶蘭の輪数別(1鉢あたり)の価格相場は以下のとおりです。

・30輪(1本10輪) 21,000円~24,000円くらい

・36輪(1本12輪) 25,000円~32,000円くらい

・42輪(1本14輪) 30,000円~40,000円くらい

このように、同じ3本立胡蝶蘭でも輪数によって価格相場は変わってきます。花1つにつき700円~とみておくと、おおよその費用が計算できるでしょう。

3本立には輪数が30輪未満のものもあります。花やつぼみの数が少ないものは、個人向けのプレゼントであることが多く、低価格で購入できる場合もあります。

胡蝶蘭の高さは輪数によって異なり、同じ3本立でも27~33輪であれば85cm、36輪以上だと95cmくらいが目安です。胡蝶蘭は、花の高さと同じくらいの幅のスペースを取ると良いとされているので、輪数を選ぶ際はスペースについても考慮して選びましょう。

5本立胡蝶蘭の輪数

3本立でも十分に素敵ですが、ひとつの鉢に花とつぼみのついた苗が5本ある5本立胡蝶蘭は、よりゴージャスな雰囲気があります。贈り先に十分な設置スペースがあることが明らかな場合、贈ると喜ばれるでしょう。

それぞれの苗に付いている花の数が同じになるのがバランス的に美しいので、5本立の場合は1鉢あたりの輪数は5の倍数になります。1鉢55輪~60輪が目安とみておきましょう。

5本立胡蝶蘭の高さについては1mを超えるのが目安です。つまり、幅1m以上を確保できる場所に設置する必要があるということです。

【色別】胡蝶蘭の種類

胡蝶蘭には、定番の白だけでなく、ピンクや紅白、黄色などさまざまな色の種類があります。色によって見た目の印象が異なるだけでなく、贈るのにふさわしいシーンも変わってくるので、シーンに合ったものを選びましょう。

胡蝶蘭といえば、白を思い浮かべる人が多いくらい、最もポピュラーな色です。白の胡蝶蘭は「清純」「純粋」といった花言葉があり、結婚式に贈るのにふさわしいとされています。

また、あらゆるお祝いのシーンに贈ることもできる色で、開店祝いや開業祝い、周年祝いなどに贈るのにもぴったりです。白の胡蝶蘭を贈るシーンは慶事に限定されず、葬式や法事、お彼岸といったシーンにも選ぶことができます。

色選びで迷ったら、白を選んでおくと失敗は避けられるでしょう。

ピンク

華やかな印象のピンクの胡蝶蘭は、女性に人気のある色です。

「あなたを愛します」という花言葉があるので、男性が想いを寄せている女性に告白するときや彼女にプロポーズするシーンで贈ると喜ばれるでしょう。また、母の日や誕生日などに感謝の気持ちを込めてご家族に贈るのにもおすすめの色です。

紅白

白の花びらの中心部が赤くなっている紅白の胡蝶蘭は、見た目がかわいらしく人気が高い色です。また、紅白という色合いから、縁起が良いとされており、おめでたいシーンに贈るのに適しています。

入学祝いや卒業祝い、合格祝い、当選祝いなどにお祝いの気持ちを込めて贈ると喜ばれるでしょう。華やかな印象なので、白色の胡蝶蘭では少し物足りなさを感じるときにおすすめです。

稀少で、あまり見掛ける機会がない青い胡蝶蘭は、品種改良によって作られたものです。「尊敬」という花言葉があるため、日頃お世話になっている方や目上の方へのギフトとして贈るのにおすすめの色といえます。

上司へのギフトや昇進祝い、退職祝い、父の日などに感謝やお祝いの気持ちを込めて贈ると良いでしょう。

黄の胡蝶蘭は、明るくて豪華なイメージ、幸福を連想させるほか、「商売繁盛」という意味もあるため、開業祝いや開店祝いなどのビジネスシーンに贈るのにふさわしい色といわれています。

紫の胡蝶蘭は比較的新しい品種に分類されるため、オーソドックスな白の胡蝶蘭に比べ流通量が少なく希少なため、高級感や特別感を与えることができるでしょう。

紫には、高級感や気品、ミステリアス、華やかなイメージがあることから、目上の人への贈り物におすすめです。

古希のお祝いには、紫のギフトを贈る習慣があるので、紫の胡蝶蘭もひとつの選択肢として人気です。また、紫の心理作用として、心を落ち着かせる効果があるため、オフィスでも自宅でも、どちらにでも飾りやすいところが魅力です。

【品種別】胡蝶蘭の種類

胡蝶蘭は、品種改良が積極的に行われており、さまざまな品種が存在しています。ここからは、色別に代表的な品種をみていきましょう。ぜひ、胡蝶蘭の品種を選ぶ際の参考にしてみてください。

白の胡蝶蘭の代表的な品種

白い胡蝶蘭の代表的な品種には、アマビリスやヴィーナススポットがあります。アマビリスは、真っ白で中輪サイズの花を咲かせる胡蝶蘭で、品種改良されて作出されたものではなく原種です。

数多くある品種のなかでも丈夫で、育てやすい品種であるため、初めて胡蝶蘭を育てる方でも長期間美しい姿を鑑賞できます。

ヴィーナススポットは、花の中心がほんのりピンク色をしたかわいらしい品種です。結婚式のブーケに使われることもあり、女性に人気があります。花持ちが良いため、こちらの品種も長期間に渡り花を楽しめるでしょう。

ピンクの胡蝶蘭の代表的な品種

ピンクの胡蝶蘭では、ジェルフラワーやヴィーナスピンクが代表的です。大輪サイズで濃いピンク色の花を咲かせるジェルフラワーは、ゴージャスな印象を与えます。

それに対しヴィーナスピンクは、中心部分がピンクで花の先に向かって白色のグラデーションが美しい品種です。胡蝶蘭といえば、丸い花びらが特徴的ですが、ヴィーナスピンクの花びらは、先が尖って星形になっています。

青の胡蝶蘭の代表的な品種

青い胡蝶蘭は、ブルーエレガンスが代表的な品種です。ブルーエレガンスは、特許を取得している特殊な技法を用いて、白い胡蝶蘭を青い染料で染めています。

この品種は、日本を含んだ4ヵ国でしか作ることができず、世界的にみても大変希少な品種として知られています。

黄の胡蝶蘭の代表的な品種

黄の胡蝶蘭の代表的な品種には、レモンパイやフォーチュンザルツマン、サンライズスターがあります。レモンパイは、花弁の根本が白く、黄と白のコントラストが美しい品種です。淡い黄をしており、オレンジのリップが入っています。

フォーチュンザルツマンは、淡い緑がかった黄に赤いリップが特徴的な品種です。花びらは、ほかの品種よりもやや厚みがあり、しっかりとした質感があります。

サンライズスターは、鮮やかな黄をした品種です。紫のリップが入っており、個性的な色合いが注目されています。

紫の胡蝶蘭の代表的な品種

紫の胡蝶蘭では、満天紅(まんてんこう)や紫式部、パープルエレガンスが代表的な品種です。

満天紅は、ミディサイズでありながら花の色が鮮やかな紫をしているため、存在感があります。中国では「最上の幸せ」を意味する品種であり、婚礼などのお祝いの贈り物に最適です。

紫式部は、中心のリップが濃い紫で花びら全体は淡い薄紫をしています。その姿は、まるで美しい藤色の着物のような装いで、上品な印象を与えるでしょう。希少価値が非常に高い品種ですが、正しく手入れをすれば5ヵ月近く花を楽しめる品種です。

パープルエレガンスは、世界で日本を含む4ヵ国でしか流通していない珍しい品種です。花びらは、青に近い紫色をしており、特殊な技法を用いて染色されています。個性的な色彩は、優雅で洗練された印象を与えられるでしょう。

ここまで、さまざまな色と輪数、サイズの胡蝶蘭をご紹介してきました。状況に合わせて、最適な色の胡蝶蘭を選びましょう。店舗によって取り扱いのある胡蝶蘭の種類や色は異なります。購入を検討する際は、お買い求めのショップへ直接問い合わせることをおすすめします。

なお、胡蝶蘭の価格は以下の要素によっても差が出ます。

・品質の差

・中間コスト

・購入する時期

胡蝶蘭の品質は、花の大きさや質、花持ちの良さなどによって決まります。最高品質の胡蝶蘭は『特Aランク』として評価され、価格が高くなる傾向にあります。

また、生産農家から販売店に至るまでには仲介業者が存在します。そのため、販売価格は生産コスト、仲介コスト、販売コストの総額です。直接仕入れのショップや、自社農園から直送してくれる事業者から取り寄せることで、この中間コストを省くことができます。

購入する時期によっては、格安で販売されることもあります。とくに一般の生花店では、痛んできたり寿命が近かったりする花を在庫処分として安い価格で売ることが多いです。安価なものは、自宅用として飾る分には問題ないですが、ギフトには適していません。ギフトとして贈るなら、高品質の胡蝶蘭を選ぶのが望ましいです。

まとめ

贈り物として胡蝶蘭を選ぶ際は花のサイズや本数、輪数、色に着目すると良いでしょう。花の大きさや本数、輪数は、見た目だけでなく贈り先の設置スペースを考慮して選ぶと失敗が避けられます。スペースが限られているオフィスなどであれば、場所を取らないミディの胡蝶蘭を選ぶと喜ばれるでしょう。

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こちらから、シリーズ、予算、色、シーン別にお選びいただけます。購入を検討する際には参考にしてみてください。

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