胡蝶蘭を仏花やお供えに贈るのは問題ない？
宗教や地域によって差はありますが、基本的に故人へ手向ける仏花に厳密なルールはありません。大切な方が好まれていたお花や季節のお花を飾ることが何よりのご供養になると考える方もいます。
一般的な仏花は菊類が使用されますが、近年は胡蝶蘭を選ぶ方も珍しくありません。白を基調に上品な印象を与えるため、場所を選ばず飾ることができるでしょう。お花の香りが少なく花粉もほとんどないためアレルギーを持つ参列者にも配慮できます。
また、胡蝶蘭は扱いやすく長持ちしやすいのも特徴のひとつです。会場の規模に合わせて鉢植えや大きさを選べば、遺族の方々にご負担かけることなく受け取りやすくなるでしょう。
胡蝶蘭を仏花として贈る際のポイント
ここでは、胡蝶蘭を仏花として贈るときのマナーについて解説します。
花やラッピングの色は故人の好きな色を選んでもOK
一般的にお花やそのラッピングは白色を選択することがほとんどです。ただし、近年では故人を尊重して好きだった品種を贈ることも少なくありません。
花屋に胡蝶蘭を注文するときに仏事用で贈る旨を伝えておくと、適したラッピングを施してくれます。一般的なマナーなども考慮して仏花を贈るときは花屋に相談したうえで購入すると安心です。
立札をつける
胡蝶蘭を仏花として贈るときは、「供」もしくは「御供」と書いた立札をつけます。立札に故人やご遺族の名前は記載せず、贈り主の氏名や会社名などを記載するのがマナーです。
立札の書き方は、個人、会社、親族によって異なります。
・個人の場合…贈り主の氏名のみを記載します。
・会社の場合…会社名のみを書いたり、会社名＋部署名、代表者名を書いたりすることもあります。
・親族の連名で贈る場合…「○○家一同」「子供一同」「孫一同」などと記載します。
胡蝶蘭を贈っても問題ないか確認する
冒頭に仏花は厳密なルールはないことを記述しましたが、ご遺族の宗派や習慣によってお花のスタイルが異なるため注意が必要です。心配な場合は胡蝶蘭が問題ないか確認を取りましょう
また、あらかじめ訃報が届いたときに「供物・供花辞退」などの文面があれば仏花は贈らずにご遺族や故人の遺志を尊重しましょう。
前日までに届けておく
胡蝶蘭の日時指定をすることも重要です。お通夜の日に贈る場合は前日の午前に、葬儀の日に贈る場合は前日までに届くようにします。
お通夜や葬儀の会場によっては、花を搬入する時間帯やタイミングが指定されていることもあります。会場に届くのが早すぎても遅すぎても迷惑がかかるため、会場へ事前に確認しておくことが大切です。
仏花にふさわしい胡蝶蘭の選び方
仏花として贈る胡蝶蘭の相場は、1～3万円程度が目安です。友人や知人の葬儀であれば1～1万5千円程度、家族や親族など近しい方の葬儀であれば、1万5千円～3万円程度。取引先の関係者の葬儀であれば、1～3万円程度の予算で考えておきましょう。
通夜・葬儀の場合
お通夜や葬儀がどのような会場で行われるかを、事前にご遺族に確認することが必要です。葬儀会社が所有するホール会場で行う場合は、業者指定の花屋以外の持ち込みができなかったり、持ち込み量がかかったりする場合があります。
そのため胡蝶蘭はお通夜や葬儀を自宅で行う場合に贈るのが好ましいです。一般的な鉢植え以外にも、手軽に飾れるスタンド花や切り花を使ったアレンジメントを選ぶのもおすすめです。
枕花と呼ばれる花は、葬儀終了時まで故人のそばに飾るものです。そのため、あまりに大きすぎるものは避けましょう。
四十九日までの場合
葬儀から四十九日や埋葬日まで飾るものは「後飾り」と呼ばれ、比較的長期間飾ります。そのため、花もちがよくて長く楽しめる胡蝶蘭は仏花としてぴったりです。
後飾りの祭壇はやや小さめになるため、50～60cm程度の自宅に置けるサイズがおすすめです。中輪やミディサイズとされるものが適しているため、商品サイズをよく確認して選んでみてください。
四十九日以降・命日・一周忌の場合
四十九日以降は、花の色などの制限が少なくなります。白色のものを贈ることが多いのは変わりませんが、落ち着いた控えめの色の花を贈っても問題ありません。遺族の悲しみが癒えることを願い、大輪の胡蝶蘭を贈っても差し支えないとされています。
ラッピングはリボンや派手な色合いは避け、ネイビーやグリーンといった落ち着いた色味のものを選ぶと安心です。
仏花・お供えなら胡蝶蘭通販の「京都花室 おむろ」
仏花として胡蝶蘭を贈るなら「京都花室 おむろ」がおすすめです。故人をしのぶお客様の心に寄り添い、真心がしっかり伝わるような胡蝶蘭をご用意いたします。
お花のお届けが可能な会場であれば、京都花室 おむろから心を込めて仕立てた胡蝶蘭をお届けいたします。大切な方とのお別れの時間を「京都花室 おむろ」が誠意をもってお手伝いいたします。
まとめ
故人へ手向ける仏花には厳密なルールは決まっておらず、基本的には故人が好きだったお花を選んでも良いとされています。
上品な印象を与える胡蝶蘭は、仏花として贈るのにも最適です。ただし、宗派や習慣によってはお花のスタイルが異なることもあるため、事前に胡蝶蘭を贈っても問題ないか確認しておきましょう。
