移転祝いにおける熨斗(のし)の基本マナーを紹介!

取引先が事業拡大などでオフィス移転をした場合、お祝いを贈ることで、今後も末永付き合いを続けられます。ただ、その際に注意しておきたいのが熨斗(のし)のマナーです。 熨斗のマナーが間違っていると、恥をかいたり相手に対して失礼にあたったりしてしまうかもしれません。そうならないために、熨斗のマナーをきちんと確認しておくことが大切です。本記事では移転祝いにおける熨斗のマナーを解説していきます。


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移転祝いに掛ける熨斗の基本知識


ビジネスのシーンにおける移転祝いでは、熨斗が欠かせません。そして、お祝いの趣旨によって適切な熨斗の種類や書き方が異なります。では、移転祝いでは熨斗をどのようにすれば良いのか見ていきましょう。

移転祝いにおける熨斗の選び方

移転祝いを贈る際には、お祝いにふさわしい水引が使われている熨斗を選びましょう。水引にはいくつか種類がありますが、移転祝いなら紅白の蝶結びが適当です。紅白はお祝いを意味しており、蝶結びは何度あってもうれしいことを意味しています。

同じ紅白の水引で結び切りのものもありますが「一度切り」を指すため、事業拡大の移転祝いにはふさわしくありません。

また、黒や黄色の結び切りは、不幸があったときの供養物や引き出物などで使われるものなので、間違っても使ってしまわないように注意しましょう。

移転祝いでの熨斗の書き方

水引の上の部分を「のし上」といいますが、ここに表書きの名目を記載します。移転祝いなら「御祝」や「御移転御祝」などです。

水引の下の部分は「のし下」といい、贈り主の名前を記します。会社として移転祝いを贈る場合には、社名のみを記載しましょう。社名の隣に社長名を記載しても問題ありません。
個人として贈る際には自分の名前を記載しますが、会社名も併記できます。

また、記載する際にはボールペンやサインペンではなく、筆ペンを使用するようにしましょう。

移転祝いで花を贈るなら代わりに「立札」を添える

移転祝いでは花を贈ることも多いです。ただし、花の場合には熨斗は掛けられないので、その代わりに立札を添えるのがマナーです。

また、立札は贈答用の花を取り扱っている業者に花の注文と一緒に依頼できます。そのため、自分で記載する必要はありません。

記載する文字は熨斗と同様に「移転御祝」「祝 御移転」「御祝」などです。それとあわせて贈り主の名前を記入します。

立札は熨斗と違って、お祝いの言葉や相手の社名などを入れるケースもあります。

移転祝いの相場と守るべきマナー

移転祝いの予算相場やマナーについて見ていきましょう。

移転祝いの予算相場

移転祝いでは、予算相場を相手の会社との関係性によって決めるようにします。あまり高額すぎるとかえって相手の会社に気を遣わせてしまうため、注意しましょう。

重要な取引先なら3万~5万円程度が目安で、通常の取引先なら1万~2万円程度が妥当です。

移転祝いを贈るタイミング

移転祝いを贈るタイミングも重要です。移転当日は引越しなどで忙しいため、できるだけ避けるようにしましょう。基本的には移転日の前日から2週間以内あたりが目安です。

また、会社によってはオフィス移転に伴うイベントを開催することもあります。その際は、イベント開催時に直接訪問して社長や担当者などに手渡します。

もし、事情があって遅くなってしまった場合には、移転後1ヶ月以内には贈るようにしましょう。1ヶ月を過ぎてしまったら、先に手紙やメールなどでメッセージ送るのが望ましいです。その中で、お祝いの気持ちと後日訪問したい旨を伝えます。

そして、訪問時には移転祝いとしてではなく、ご挨拶の品として菓子折りなどを贈るのをおすすめします。そうすれば、お返しなどで相手に気を遣わせてしまうことはありません。

移転祝いにふさわしくないアイテム

移転祝いにふさわしくないアイテムもあります。もし知らずに贈ってしまうと、相手に対して失礼にあってしまうため、注意が必要です。

たとえば、火事や赤字を連想させるアイテムはNGです。真っ赤なアイテム・ライター・キャンドルなどは避けるようにしましょう。

ただし、相手の会社のコーポレートカラーが赤色の場合や、相手からリクエストされた場合などは問題ありません。不安であれば、贈る際に手紙などを添えて、悪意がないことがわかるようにしましょう。

移転祝いを贈ってはいけないケース

取引先がオフィス移転した場合でも、理由によっては移転祝いを贈らない方が良いケースもあります。

たとえば、業務縮小により、これまでの広いオフィスから小さめのところに移転する場合が挙げられます。あまり好ましい理由の移転ではなく、お祝いをすることではないため、移転祝いを贈るのは控えましょう。

基本的に事業拡大など、喜ばしい理由でオフィス移転する場合のみ、移転祝いを贈ります。ただし、相手側が移転祝いを辞退することもあるかもしれません。そのような場合には、相手の意思を尊重することが大切です。

取引先への移転祝いにおすすめのギフト5選

ここでは、移転祝いにおすすめのギフトを紹介します。

気持ちを伝える胡蝶蘭

胡蝶蘭は移転祝いをはじめとして、ビジネスシーンでのお祝い事で人気の高いアイテムです。「幸せを運んでくる」という花言葉もあり、移転祝いに欠かせません。

また、胡蝶蘭は鉢植えで贈られることが多く「幸せが根付く」という意味合いもあります。

移転祝いで胡蝶蘭を選ぶなら「京都花室 おむろ」はいかがでしょうか。産地直送のため、新鮮で長持ちしやすく、高品質です。

胡蝶蘭の育て方やお手入れのしおりも付いておりますので、もらった後のお手入れに困ることもありません。ラッピング・立札・送料なども無料です。移転祝いならぜひ胡蝶蘭通販の「京都花室 おむろ」をご利用ください。

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オフィスで役立つアイテム

オフィスアイテムは移転先のオフィスで活用できるため、実用的だと喜ばれやすいです。たとえば、コピー機やプリンターなどの事務用品が挙げられます。

そのほか、来客時に役立ち、休憩時に社員も使えるコーヒーメーカーなどもおすすめです。

みんなでシェアできるお菓子

社員が多い取引先なら、お菓子なども人気です。社内でシェアしながらみんなで少しずつ食べられます。

また、お菓子は消えものであるため、相手にあまり負担をかけません。ただし、生菓子だと賞味期限が短いため、焼き菓子やチョコレートなど日持ちするお菓子を選びましょう。

打ち上げなどで使えるお酒

移転祝いのイベントや後日社内で打ち上げをする会社も多いです。お酒を贈れば、イベントや打ち上げのときに使用できます。取引先を集めて宴会を行う際にも役立てられることが多いです。

また、お酒は日持ちするため、後日落ち着いてからも飲めるのと、缶ビールのセットなら1本ずつ分けることもできます。

好きなものを選べるカタログギフト

どんなアイテムを選べば良いのかわからないときには、カタログギフトを贈るのもおすすめです。カタログギフトなら、プリンターやオフィス家具など、相手が必要なものを選ぶため、欲しくないものを選んでしまうような失敗は避けられます。

まとめ

移転祝いを贈るときに使用する熨斗は紅白の蝶結びの水引が使われているものを選びます。結び切りが使われている熨斗は選ばないようにしましょう。

表書きは水引の上に「御祝」や「御移転御祝」と記載し、水引の下に贈り主の名前を記載します。花を贈る際には熨斗を掛けられないため立札を添えます。

贈るタイミングは、移転当日を避けて前日から2週間以内が望ましいです。正しいマナーで移転祝いを贈り、取引先と末永く良好な関係を築き上げていきましょう。