胡蝶蘭を贈るのにラッピングは必要?
胡蝶蘭はラッピングをして贈るのが基本です。しかし、なぜ花をラッピングして贈る必要があるのでしょうか。ここでは、胡蝶蘭をラッピングする目的を解説します。
より華やかにするため
胡蝶蘭は非常に華やかな花ですが、鉢にはシンプルな素焼きのものなどが使われていることが多いです。そのため、ラッピングで鉢を隠したほうが、より華やかで贈り物らしくなります。
また、ラッピング次第で印象が大きく変化するため、どのような目的で胡蝶蘭を贈るかによって、ラッピングの色合いも変わってきます。
お祝いで送る場合は、ピンクや赤、オレンジなどはっきりした明るい色合いのラッピングを施すと、よりお祝いらしくなるでしょう。
一方、お悔やみで胡蝶蘭を贈る場合は、グレーや白、紫などの落ち着いた色合いのラッピングで華やかさを抑えるなど、贈る相手に配慮する必要があります。
胡蝶蘭を贈った意図を伝えるため
胡蝶蘭はお祝いとお悔やみの、どちらのパターンでも用いられる花です。ラッピングなしで贈ると、場にそぐわないと感じられるケースもあります。
お祝いには明るい色、お悔やみには落ち着いた色のラッピングをするよう意識すれば、一目見ただけで胡蝶蘭が届いた意図を理解できます。
土や水などが漏れるのを防ぐため
贈答用の胡蝶蘭の鉢植えには、鮮度保持のために土や水、ミズゴケなどが使われています。そのまま配送したり飾ったりすると、土や水などが漏れてしまうかもしれません。
そのため、防水性のあるラッピングを施して、土や水などが漏れてこないようにガードします。胡蝶蘭のラッピングは見栄えを良くするだけでなく、実用性も兼ねているのです。
胡蝶蘭のラッピングの方法
胡蝶蘭を贈る際には、ラッピングを施すのがマナーです。ラッピングの方法には、さまざまな種類がありますが、まずは基本的なラッピング方法をご紹介します。
<準備するもの>
・ラッピングペーパー(包装紙)
・リボン
・ホッチキス
<ラッピング手順>
1.胡蝶蘭の鉢全体を包めるサイズの包装紙を用意します。厚めの包装紙が望ましいです。
2.鉢の縁から5~7cm程度はみ出る位置で包装紙をカットします。
3.鉢正面部分を立ち上げて、同じ高さに揃えましょう。
4.左右同じように2回タックを取ります。
5.タックを取った位置が重なる部分をホッチキスで留めます。
6.鉢の後ろ側は、左右1回ずつタックを取り同じようにホッチキスで留めましょう。
7.鉢の側面も6と同じ手順で左右ホッチキス留めします。
8.リボンを付けて完成です。
胡蝶蘭のラッピングは何色を選べば良い?
胡蝶蘭のラッピングに使われる色はさまざまで、とくに明確なルールは決まっていません。しかし、マナーとして覚えておきたい注意点や喜ばれるポイントは押さえておくと良いでしょう。
ここからは、ラッピングの色選びのポイントと注意点を贈り先別にご紹介します。
法人のお祝い
法人のお祝いには、開業祝いや開店祝い、就任祝いなど胡蝶蘭を贈る機会も多いです。お祝いに贈るので、ラッピングの色は明るい色が喜ばれるでしょう。
開店・開業祝い 黄、ピンク
開院祝い ピンク、紫、緑
就任祝い 青、赤
移転祝い 黄色、ピンク
周年記念 ゴールド
また、会社のコーポレートカラーを連想させる色を選ぶのもおすすめです。
そのほか、上場祝いや社長就任のお祝いでは、落ち着いた紫や濃いめの青など、シックなカラーを選ぶことで、贈り先に対しての信頼や誠実さを演出できます。
個人のお祝い
個人のお祝いにも、胡蝶蘭を贈るシーンは多いです。個人に贈る場合は、比較的小さなサイズの胡蝶蘭が選ばれることも多いため、ラッピングは赤やゴールドのような派手な色が選ばれやすいです。
誕生日祝い ゴールド、赤
結婚祝い/結婚記念日 ピンク、赤
新築祝い 黄色
母の日 ピンク、赤
敬老の日 赤
長寿祝い ゴールド、赤
これらは、多くの人に選ばれやすい一例ですが、贈り先の好きな色を知っている場合には、その色を選ぶのもおすすめです。
お供え・ご葬儀
お供えやご葬儀のシーンでも、胡蝶蘭を贈ることがあります。このような仏事で贈る場合は、明るい色のラッピングを避けるのが基本です。
葬儀 白、紫
四十九日 白、紫
基本的には白か紫の二択ですが、葬儀以外なら薄い緑や薄い青系統の色でもOKとされています。
注意しなければならないのは、故人が好きな色を選んでしまうことです。ピンクや赤を選んでしまうと、ご遺族に対して失礼に当たってしまうため、気をつけてください。
また、ラッピングにつけるリボンは、白か黒が基本です。
胡蝶蘭ラッピングのマナー
胡蝶蘭を贈る場合には、色だけでなくほかにもマナーが存在します。ここからは、法人に贈る場合や個人に贈る場合のラッピングマナーをご紹介します。
法人へは立札をつけて贈る
法人へ胡蝶蘭を贈る際は、立札を付けるのがマナーです。立札は、胡蝶蘭に添えられている木や紙で作られた札のことで、贈り主や贈った目的が書かれています。
立札があれば、法人のお祝いごとでたくさんの胡蝶蘭が贈られていても、それぞれの胡蝶蘭が誰から贈られてきたかをすぐに確認することが可能です。
立札がないと、誰から贈られてきたかが確認できず不信感を与えてしまうので、必ず立札をつけて贈るようにしましょう。
立札には、主に以下のような種類があります。
・木札(木の板に印字した透明シールを貼る)
・木目調立札(厚紙の台紙に印字した透明シールを貼る)
・紙札(はがきサイズ)
・メッセージカード(名刺サイズ)
とくにビジネスシーンでは、高級感のある木札が好まれる傾向にあります。
一般的に紙札やメッセージカードは無料であるものの、立札や木目調立札の場合は追加オプションとして費用がかかるお店もあります。どの立札があるかは店舗によって異なるため、事前に料金面も合わせて確認しておくと安心です。
立札では記載できる内容が決まっており、基本的にお祝い文言(祝・御祝・祝 御開店)+贈り主(ご依頼主様)の形式で記載します。お祝い文言は、すべて漢字で書くので注意が必要です。
立札はいわば「贈り先」や「会社」の顔となるため、贈り先の名前や役職名を間違えないように気をつけてください。
また、せっかく贈り先の名前を書いたとしても、花で隠れてしまっていては意味がありません。サイズや文字の大きさなども、贈る前にしっかり確認できるお店で購入することをおすすめします。
個人へはメッセージカードを添えて贈る
個人に胡蝶蘭を贈る際は、メッセージカードを添えて渡すと喜ばれます。お祝いの気持ちや日頃の感謝をメッセージで伝えることで、温かみのあるプレゼントになります。
お店で、メッセージカードを準備してもらえることもあります。胡蝶蘭を注文する際に、メッセージカードをつけてもらえるか確認しておくと良いでしょう。
もらった胡蝶蘭のラッピングは外すべき?
もらった胡蝶蘭にきれいなラッピングが施されていると、「外すのがもったいない」「このまま飾っておきたい」と思うかもしれません。しかし、胡蝶蘭を長く楽しみたいなら、ラッピングは外すのが基本です。
ここでは、胡蝶蘭のラッピングを外すべき理由や、ラッピング外したくないときの対処法をご紹介します。
なぜ外さなければいけない?
先に解説したとおり、胡蝶蘭のラッピングには防水性が高い素材が使われているため、ラッピングしたまま飾ると鉢内が蒸れてしまいます。
さらに、ラッピングしたまま水やりすると、通気性が悪いために水分量や湿度が上がりすぎて、カビが生えたり根腐れを起こしたりしやすくなります。そのまま枯れてしまうこともあるので、ラッピングを外して飾りましょう。
ラッピングを外したくない場合は?
ラッピングを外したくない場合は、包装紙を外してリボンだけかけ直す方法があります。防水性のあるラッピングを外して、鉢から土や水が漏れないか心配な場合は、受け皿を用意してください。
ラッピングされた胡蝶蘭を購入するなら「京都花室 おむろ」
胡蝶蘭のラッピングは、お店によってさまざまです。美しくラッピングされた胡蝶蘭を贈るなら「京都花室 おむろ」にお任せください。
胡蝶蘭は、品種的に花持ちが良いことで知られていますが、実際には、特A、A、B、C、株や花にキズあり、並び不良など、細かくランク分けされております。ランクの低い胡蝶蘭を選んでしまうと、同じ胡蝶蘭でも長持ちしにくく、花が落ちたり、早く枯れてしまったりして、長期間美しい姿を鑑賞できません。
「京都花室 おむろ」では、花き卸売市場や問屋などでは流通しないといわれている、特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭を取り揃えています。そのため、数ヶ月経っても花落ちがほとんどない美しい状態をキープして、長く楽しめる胡蝶蘭を手に入れることが可能です。
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高品質な胡蝶蘭を贈れば、お祝いの気持ちや感謝の気持が贈り先にも十分に伝わるでしょう。
さらに、通常の花屋で有料とされている和紙ラッピング・立札・送料も「京都花室 おむろ」なら無料です。そのほか、写真報告サービスも行っており、なかなか贈り先にお伺いできない場合でも、お贈りする前にラッピングの状態や立札などを写真でご報告いたしますので、安心してご依頼いただけます。
高級感のあるラッピングと立札で、お祝いにふさわしい高品質の胡蝶蘭をお贈りください。
まとめ
胡蝶蘭のラッピングに明確なルールがあるわけではないものの、お祝いの気持ちや感謝の気持ちを伝えるためには、一般的なマナーを守らなければなりません。
シーンによってふさわしいラッピングの色があるものの、もし贈り先の好きな色を知っているのであれば、その色で贈ったほうが喜ばれることもあります。
また、自分でラッピングをするのが難しければ、胡蝶蘭の専門店に依頼し、美しいラッピングで贈れるようにするのもおすすめです。
胡蝶蘭を贈る際は、「京都花室 おむろ」にご相談ください。