赤い胡蝶蘭に花言葉はある？
胡蝶蘭には花言葉がありますが、色によって花言葉が違うのか気になりませんか。ここでは、赤い胡蝶蘭の花言葉について紹介します。
赤い胡蝶蘭の花言葉は存在しない！？
胡蝶蘭には色別の花言葉がありますが、赤い胡蝶蘭には花言葉が存在しません。なぜなら、赤い胡蝶蘭は最近の交配によりつくられた品種だからです。
とはいえ、胡蝶蘭共通の花言葉としては「幸せを運んでくる」の意味合いがあります。この花言葉の由来は、花びらが蝶の羽に似ていることから、ひらひらと幸せが舞い込んでくるというイメージをもとにつけられたといわれています。
また、胡蝶蘭は英語でも「愛」「美」「高級・豪華」「優雅・上品」という花言葉が定められていることから、全般的にお祝いに適した花といえるでしょう。
白やピンクの胡蝶蘭には花言葉がある
胡蝶蘭にはさまざまな色の種類があります。しかし、胡蝶蘭で固有の花言葉があるのは、定番の白やピンクの胡蝶蘭のみです。
白の胡蝶蘭は「清純」、ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛します」との花言葉がそれぞれつけられています。
白い胡蝶蘭は、その美しさと花言葉から結婚式でブーケに使用する機会が増えているようです。純白のウエディングドレスと白い胡蝶蘭によって、清らかで格式が高いイメージを与えることができます。
さらに、ピンクは女性らしさや愛の印象が強く、愛情を示す花言葉として使用されています。プロポーズのときに胡蝶蘭をプレゼントすれば、花言葉と相まって気持ちを伝えやすくなるでしょう。
赤い胡蝶蘭がもつイメージ
赤い薔薇が愛情を伝える花として定番化しているように、真っ赤な花は情熱的なイメージをもっています。赤色は気分を高めてくれるエネルギッシュな色でもあるため、誰かに愛情や感謝の気持ちを伝えたいときにおすすめです。
暖色の代表的な色でもあり、ぬくもりを感じます。強烈な色のため、贈る場面によっては誤解をあたえるリスクもあります。たとえば飲食店などビジネス関係で贈るときは、火事を連想させるため適切ではないと考えられており、注意が必要です。
しかし、家族や友人、お世話になった方など誤解が生まれない相手への贈り物としては、情熱的で喜ばれる色でもあります。
赤い胡蝶蘭はどうやって赤くなるの？
色付けの方法は「品種改良」と「染色」の2通りに分けられます。
赤い胡蝶蘭は、品種改良によって作られているものがほとんどです。品種改良により作られた胡蝶蘭は、濃淡がなく花びらに色彩が広がっているのが特徴です。なかには、まだら模様の胡蝶蘭があったり、リップの部分のみ色が異なる胡蝶蘭があったりします。
一方、染色で作られた胡蝶蘭は、青や紫が多い傾向です。具体的には、特殊な染料を吸い上げさせることで色付けする方法と、特殊な塗料を花に直接吹き付ける方法があります。
染料を吸い上げさせる方法では、花びらの筋にそって色がにじみでてきます。この方法は、色ムラがでてしまいますが、その分個性的な胡蝶蘭を楽しめるでしょう。
赤い胡蝶蘭の品種
赤い胡蝶蘭の中にも、いくつかの種類があります。品種で見ると、代表的なものは「タイダサルーアリサン」と「タイダパール」の2つがあげられます。
タイダサルーアリサン
鮮やかな色が特徴のタイダサルーアリサンは、光の加減によって色の見え方が変わるのが特徴です。光の当たり具合によって黒っぽく見えたり、真っ赤に見えたりと、表情の変化が楽しめます。
品種名のアリサンとは、台湾のさまざまな植物が生息している阿里山（アリサン/アーリーシャン）にちなんでいます。熱帯と亜熱帯が交じり合った特殊な気候で、胡蝶蘭が美しい地としても知られる山です。
タイダサルーアリサンは、サイズは大きくないものの鮮やかな色が存在感を放っており、贈り物に適しています。明るい場所に置けば、真っ赤な色が訪問者や家族の目を楽しませてくれるでしょう。
タイダパール
タイダサルーアリサンとは違った存在感を持つのが、タイダパールです。赤黒いワインレッドのような花びらが特徴で、エレガントな印象を与えます。黒胡蝶蘭とも呼ばれており、その名のとおり光の加減で黒が強調されるため、重厚なインテリアとの相性が良い花です。
質感もベルベットを思わせる風合いで、全体的な高級感が魅力です。
【色別】赤い胡蝶蘭を贈るおすすめのシーン
赤い胡蝶蘭の代表的なものとして、白赤系、赤リップ系、赤紫系の3系統があります。これらの胡蝶蘭は、プレゼントにも人気の色味です。ここでは、色味ごとのおすすめのシーンを解説します。
白赤胡蝶蘭を贈るシーン
白赤胡蝶蘭は、白い花びらで中心が赤いのが特徴です。紅白の色合いは縁起が良いので、お祝いごとや競争ごとなど幅広く活用できます。
例えば、開業祝いや開店祝い、当選祝いや優勝祝いなどにも重宝されます。また、見た目が可愛らしく、女性用のプレゼントとしても人気です。
白い花びらで中心が赤い胡蝶蘭はセミアルバとも呼ばれ、白の上品さと赤の優雅さが合わさり、全体的に華やかな印象を与えます。
また、リップが赤く外側に向かうほどにピンクから白へ変わるグラデーションが美しい「サクラヒメ」などの品種も有名です。
赤リップ胡蝶蘭を贈るシーン
赤リップ胡蝶蘭とは、花びらの中心のリップと呼ばれる部分のみ赤い胡蝶蘭のことです。花びらが黄色いものであれば、黄色いものを贈る、傘寿や米寿、卒寿などにもおすすめです。
黄色い花びらで赤リップの胡蝶蘭は、明るさと華やかさを与えるため、お祝い用として人気があります。
リップ以外が黄色い花びらのものもあり、「ゴールデンエイジ」「フォーチュンザルツマン」「フーラーサンセット」などの品種があります。フォーチュンザルツマンのフォーチュンには、幸運の意味合いもあるので、プレゼント用に使用する人も多いようです。
赤紫色の胡蝶蘭を贈るシーン
赤紫色の胡蝶蘭は、光の当たり方によって花色が変化します。見る角度によって、濃い紫に見えたり、真っ赤に見えたりするため、飽きることがありません。
そのため、紫のものを贈る70歳のお祝いの「古希」や、77歳のお祝いの「喜寿」に贈ると喜ばれます。また、赤紫色の胡蝶蘭は目を引く色味なので、個人的なギフトや観賞用にもおすすめです。
さまざまな表情を見せる赤紫色の胡蝶蘭には、「満点紅」「ピンクハロー」「タイダサルー」「タイダパール」などの品種があります。
品種によって見た目が異なり、満点紅の花びらは鮮やかな赤紫、ピンクハローは濃い花色で縁が白く、タイダサルーやタイダパールの花びらは黒に近い色味です。黒っぽさが入ると、艶やかさが増します。
【番外編】赤に見えやすい胡蝶蘭を贈るシーン
特に赤に見えやすい胡蝶蘭は、還暦のお祝いにおすすめです。還暦はもともと赤色のものを贈る文化があり、赤みの強い胡蝶蘭は適しています。
還暦を迎える人へ赤色のものを贈る理由は、魔除けや「赤ちゃんに戻る」という考え方にもとづいています。生まれたときの干支に戻る時期であり、還暦は生まれ直しの意味をもっているためです。
近年は赤いちゃんちゃんこの代わりにネクタイなど赤い小物を贈る方も多いため、赤みの強い胡蝶蘭を贈り物の候補として検討してはいかがでしょうか。紫色に近い赤色なら、紫色の贈り物をする文化のある古希や喜寿のお祝いにおすすめです。
赤い胡蝶蘭を選ぶときのポイント
赤い胡蝶蘭を選ぶときは、シーンや値段、グレードなどを参考にすることをおすすめします。ここからは、赤い胡蝶蘭を選ぶときのポイントを紹介します。
シーンで選ぶ
赤い胡蝶蘭の色は、淡いものから濃いものまでさまざまです。グラデーションになっているものや、リップ部分のみ赤色のものなど、選ぶ胡蝶蘭によって印象が変わります。
そこで、赤い胡蝶蘭を贈るときは、贈るシーン別に選ぶのもおすすめです。先述のように、白赤の胡蝶蘭は、お祝いごとや競争ごとの贈り物に向いています。また、赤リップ胡蝶蘭は長寿祝いなどのお祝いごとに適しています。赤紫色の胡蝶蘭も長寿祝いや観賞用として人気です。
赤い胡蝶蘭を選ぶときのポイントとして、お祝いごとの場合は、割れない数として奇数の本数を選ぶことが大切です。
値段で選ぶ
胡蝶蘭は、手ごろなものから高額なものまで幅広い価格帯で取引されています。金額の差は、胡蝶蘭のサイズや本数、輪数などにより変わります。また、個人向けの贈り物かビジネス向けの贈り物かによっても、金額が異なるようです。
一般的に個人向けの場合は、5,000～100,000円ほどかかります。ビジネス向けの場合は、10,000～100,000円ほどの金額を目安に検討しましょう。ビジネスシーンで多い価格帯は30,000円といわれています。
ビジネスシーンで胡蝶蘭を購入する際は、会社によって予算などを事前に把握しておくとスムーズです。
グレードで選ぶ
胡蝶蘭を選ぶ際は、胡蝶蘭のグレードにも注目しましょう。花の大きさや立ち数、輪数の3つの要素で胡蝶蘭のグレードが決まります。
立ち数や輪数が多ければ、金額もあがります。また、さまざまな賞を受賞している胡蝶蘭ほど、グレードが良く、金額も高くなるのです。
グレードは金額の高さだけでなく、見た目にも影響を与えます。例えば、安価なものを選ぶと早く枯れてしまうリスクもあるかもしれません。しかし、グレードが高い胡蝶蘭を選べば、長持ちして見栄えも良い状態を保てます。
まとめ
胡蝶蘭といえば、白やピンクが定番ですが、赤系の胡蝶蘭もおすすめです。赤い胡蝶蘭とはいえ、花びらがグラデーションになっているものもあり、さまざまな花の表情を楽しめます。珍しい花色のものは、お祝いごとやビジネスシーンで贈ると喜ばれるでしょう。
品質の良い胡蝶蘭を贈りたいのであれば、「京都花室 おむろ」にご相談ください。
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定番の白やピンク、紅白、黄色のほかに、染色技術を用いた色付きの胡蝶蘭など、さまざまな色の胡蝶蘭を取り揃えているので、気になる方はぜひ「京都花室 おむろ」までお問い合わせください。
