濃い紫色の胡蝶蘭が人気の理由とは?種類や選び方についてもご紹介

胡蝶蘭はカラーバリエーションが豊富で、贈る相手やシーンに合わせて色を選ぶ楽しさがあります。今回は人気カラーのひとつである濃い紫色の胡蝶蘭について、その花言葉や贈るシーンに合わせたおすすめの品種をご紹介します。胡蝶蘭を選ぶ際にぜひ参考にしてみてください。


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濃い紫色の胡蝶蘭とは?


人気の高い濃い紫色の胡蝶蘭ですが、選ぶことにはどんなメリットがあるのでしょうか?濃い紫色の胡蝶蘭が人気な理由と花言葉、与える効果についてご紹介します。

濃い紫色の胡蝶蘭が人気の理由

代表的な胡蝶蘭の色には、白・ピンク・黄色などがあります。胡蝶蘭といえば、これらの色の花をイメージする方が多いでしょう。

こうした定番カラーと比較すると、濃い紫色の胡蝶蘭は珍しく、希少価値があります。贈った相手にも特別感を感じてもらいやすい色であるため、人気があります。また、胡蝶蘭のなかでも値段が高めで、高級感のある贈り物になる点からも選ばれることが多いです。

また、濃い紫色は年代や性別を選ばないため、老若男女問わず誰にでも贈りやすい色でもあります。このことも濃い紫色の胡蝶蘭が人気の理由となっています。

濃い紫色の胡蝶蘭の花言葉とは?

胡蝶蘭の花言葉には、「幸せを運んでくる」「清純」「純粋な愛」という意味があります。「幸せを運んでくる」という花言葉は、胡蝶蘭が蝶を連想させる花であることから、蝶がひらひらと飛んで幸せを運んでくるのをイメージしてつけられました。

西洋では、「愛・美・高級・豪華・上品・優雅」などの花言葉がつけられています。これらの花言葉は、胡蝶蘭の学名「Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス・アフロディーテ)」に由来するものです。

「Phalaenopsis(ファレノプシス)」には、「蛾もしくは蝶のような」という意味があり、日本語と同じく胡蝶蘭の形状からつけられた名前であることがわかります。

「aphrodite(アフロディーテ)」が花言葉にかかってくる部分で、こちらはギリシャ神話の愛と美を司る女神のことです。そのため、「愛」「美」という花言葉、そして女神から連想させる「高級」「上品」「優雅」という花言葉がつけられたといわれています。

胡蝶蘭のなかでも白やピンクといった定番カラーには固有の花言葉があるものの、濃い紫色のような希少な色の胡蝶蘭には固有の花言葉がありません。

しかし、紫色自体には、「崇敬・尊敬・権威・高貴・希少価値」などの意味があります。そのため、年上の方や尊敬する方への贈り物として、濃い紫色の胡蝶蘭を贈るのはふさわしいといえるでしょう。

紫色が持つ意味合い

紫色は、古来より国を問わず高貴な色、崇高な色として扱われてきました。中国では、前漢の武帝が紫色を天帝の色としていたほか、日本では聖徳太子が制定した冠位十二階で、もっとも高位な色が紫色となっていることなどが理由です。

また、西洋では、アクキガイ科の貝から紫色の色素を抽出し布を染めていました。わずか1gの色素を得るのに約2,000個の貝が必要だったため紫色の衣服は貴重で、裕福で高貴な身分の人のみが着られる色として認識されていたのです。

紫色は、品格に満ち溢れており、大人っぽさや知性、高級感といったイメージに加え、神秘的でミステリアスな雰囲気も持ち合わせています。

濃い紫色の胡蝶蘭が与える効果

紫色には、緊張感や不安を和らげてリラックスさせる心理効果があるとされています。

赤と青を混ぜ合わせた紫色は、気分を高揚させる赤の要素と気持ちを落ち着かせる青の要素が混じったバランスの良い色です。赤にも青にも引っ張られることなく、気持ちのバランスを保つのに良い色といえるでしょう。

また、紫色は感性を刺激する色でもあり、インスピレーションに働きかける効果があるともいわれています。そのため、クリエイティブな仕事をしている方などへのプレゼントにも最適です。

加えて、濃い紫色の胡蝶蘭は見栄えが良く、設置した空間を華やかな雰囲気にしてくれます。お祝いなどのタイミングで贈ると、贈った相手に喜んでもらえるでしょう。

濃い紫色の胡蝶蘭の種類

胡蝶蘭はカラーバリエーションが豊富なだけでなく、種類も豊かです。たくさんの種類のなかから、濃い紫色の花をつける胡蝶蘭にはどんなものがあるのかご紹介します。

満天紅(マンテンコウ)

中輪花の胡蝶蘭の一種です。満点紅には濃い紫色から鮮やかな紫色、ショッキングピンクなどのカラーバリエーションがあり、贈る相手に合わせて色を選べる楽しさがあります。

中輪花であることから設置場所が広くなくても置きやすく、贈りやすいサイズ感といえるでしょう。満天紅には中国語で「最上の幸せ」という意味があることから、お祝いのシーンにおすすめの花とされています。

カシスリボン

カシスリボンは、濃い紫色にピンクが少し混じったような色味の珍しい胡蝶蘭です。小輪花なので、カジュアルなシーンのプレゼントにもおすすめの胡蝶蘭といえます。

小ぶりサイズの花ではあるものの濃い紫色に存在感があるため、華やかな雰囲気があります。

パープルエレガンス

やや淡い色合いの、青系の紫色の胡蝶蘭です。大輪花で圧倒的な存在感があり、エレガンスという名前にふさわしい雰囲気があります。

パープルエレガンスは、特殊な技術で内側から染め上げられているのが特徴です。ナチュラルな紫色で花も長持ちします。特殊な染色方法は世界中で4ヶ国のみの特許技術のため、入手するのはやや困難といえるでしょう。

紫式部

花びらは薄い紫色で、リップが濃い紫色なのが紫式部です。花は小ぶりであるものの、淡藤色の着物を想わせるような気品があり、人気の高い胡蝶蘭でもあります。

設置場所を選ばないコンパクトなサイズなので、個人経営の美容院や飲食店などのお祝いにもぴったりです。ただし、非常に希少な品種なため入手は難しいといえるでしょう。

ピンクハロー

ピンクハローは、品種名にピンクと入っているため、ピンク色の花と思われがちですが、実際は濃い紫色をしているため、紫色の胡蝶蘭として紹介されていることが多いです。

名前のハローは、挨拶のHelloではなく、後光や栄光という意味のHaloが付けられています。

紫色の花びらには、白い縁どりが入っているのが特徴です。この白い縁どりから濃い紫色の花びらへのコントラストが、非常に美しい品種です。

濃い紫色は、全体的に暗い印象になりがちですが、白い縁どりがあることで、暗くなりすぎないのも魅力的なポイントです。

濃い紫色の胡蝶蘭を贈るのにふさわしいのはどんなシーン?

濃い紫色の胡蝶蘭は、高級感があり、老若男女を問わず誰にでも贈りやすいといった魅力があります。とはいえ、気になるのは、どんなシーンに贈るとよりふさわしいのかという点ではないでしょうか。

濃い紫色の胡蝶蘭を贈るのに最適なシーンについてご紹介します。

就任祝いや開店祝いなどのビジネスシーン

就任祝いや開店祝いといったビジネスシーンで贈る胡蝶蘭は、とりわけ華やかなもの、また見栄えが良く高級感があるものが喜ばれます。そのため、濃い紫色の胡蝶蘭は、ビジネスシーンに贈るのにふさわしいといえるでしょう。

胡蝶蘭はビジネスシーンでのお祝いに贈られることが多いものの、白やピンク、黄色といった定番カラーが選ばれることが多いものです。そんななかで濃い紫色の胡蝶蘭は珍しく、ひときわ目を引きます。

特別な贈り物にしたいとき、ほかのギフトのなかで埋もれてしまうのを避けたいときは、濃い紫色の胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。

古希・喜寿のお祝い

「尊敬」といった意味がある紫色は、目上の人へのギフトにふさわしい色とされているため、年配の方にギフトを贈る際に色選びに迷ったら、紫色のアイテムを贈ると失敗がありません。

とくに、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、卒寿(90歳)のお祝いでは、紫色のものを贈るのが良いとされています。こうした特別なお祝いのタイミングで濃い紫色の胡蝶蘭を選ぶと、特別感が増します。

濃い紫色の胡蝶蘭の値段・相場

一般的に花や観葉植物は希少価値が高いと価格がやや上がります。濃い紫色の胡蝶蘭は希少で入手がやや困難なため、白い胡蝶蘭と比べると1本あたりの価格が2,000円~3,000円ほど高くなるとみておきましょう。

本数別のおおよその相場は以下のとおりです。

・2本立:12,000円~25,000円
・3本立:20,000円~35,000円
・5本立:45,000円以上

一般的に胡蝶蘭は本数が多いほど高くなりますが、輪数や胡蝶蘭の種類、グレードによっても値段は変わってきます。予算に合わせて、適した胡蝶蘭を選んでみましょう。

まとめ

濃い紫色の胡蝶蘭は、定番カラーのものと比べて珍しく希少価値があるので、特別なプレゼントを贈りたいときにぴったりです。とくに就任祝いや開店祝いといったビジネスシーン、古希・喜寿のお祝いにふさわしく、そうしたタイミングで贈ると喜んでもらえるでしょう。

また、濃い紫色の胡蝶蘭は一般的にピンクの胡蝶蘭を指すことが多いです。胡蝶蘭の色の取り扱いについては生花店によって異なるため、あらかじめ問い合わせておくと安心です。

創業65年以上の老舗花屋である「京都花室 おむろ」では、定番の白やピンク、黄色、紅白のほかに特殊技術を用いた色付き胡蝶蘭など、さまざまな種類の胡蝶蘭を取り扱っています。

花き卸売市場や問屋では流通しないといわれる、特級や特Aランクのものを用意しているため、花持ちしやすく、長期間美しい姿を鑑賞することが可能です。

高品質な胡蝶蘭を贈りたいのであれば、ぜひ「京都花室 おむろ」にご相談ください。