胡蝶蘭がお祝いに選ばれるのはなぜ?どのようなシーンに最適?

取引先や知人のお祝いごとや、開店祝いなどに胡蝶蘭を贈るイメージはありますが、なぜ、胡蝶蘭がお祝いに贈られるのか疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、胡蝶蘭を贈る理由をはじめ、価格相場や胡蝶蘭を贈る際のマナーについて解説します。


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お祝いの贈り物に胡蝶蘭をおすすめする理由とは?

胡蝶蘭がお祝いのギフトに選ばれる理由は、胡蝶蘭特有の特徴があるからです。とはいえ、なぜほかの花と違って、胡蝶蘭がおすすめなのでしょうか。その理由について解説します。

縁起の良い花言葉だから

胡蝶蘭には、「幸せを運んでくる」という花言葉があります。「更なる発展を願う」という意味も込められているため、法人間でのギフトや選挙の陣中見舞い、当選祝いなどでも贈られるようになりました。

加えて、胡蝶蘭は鉢植えの状態で贈られることが多いため、「幸せが根付く」という意味合いでもあります。そのため非常にお祝い向きの花といえるのです。

花粉症の心配がないから

花粉が落ちると掃除が大変、花粉症の人が花粉を気にする、といった手間や心配のない花です。近づいても衣服や持ち物についてしまう恐れもないので、安心して胡蝶蘭を楽しめます。

胡蝶蘭は外から花粉が見えない構造になっていて、花粉が飛散しづらいです。また、胡蝶蘭の花粉は粉状ではなく、粘着性のある塊なので、運んでいる最中や飾っている間も飛び散る心配はありません。

花粉症のシーズンや、暖かくなり始める季節に贈っても問題ないのでおすすめです。ただし、まれに胡蝶蘭アレルギーの方がいるので、事前に贈り先へ確認しておくと良いでしょう。

香りが少ないから

花の香りは好みが分かれていたり、強い香りが苦手な人がいたりと、花を贈る際には注意が必要です。その点、胡蝶蘭には香りがありません。実際に香り自体はありますが、人間の嗅覚では胡蝶蘭のかすかな香りを感じにくいため、気づける人が少ないのです。

病院やクリニックといった医療機関では、強い香りの花は不適切です。ヘアサロンや飲食店でも香りすぎる花は敬遠されます。しかし、胡蝶蘭には香りが無いので問題なく飾れます。

見た目が清潔で香りがない花だからこそ、開院祝いや開店祝いに胡蝶蘭が選ばれることが多いのです。

豪華な見た目だから

胡蝶蘭は、花の形が蝶に似ていることから、その名がつけられたといわれています。茎の曲線と花の様子が、まるで蝶が優雅に舞う姿のようです。華やかで豪華な印象を与える胡蝶蘭はお祝いのギフトにぴったりといえます。

また、胡蝶蘭を選ぶ基準のひとつに「本数」が挙げられます。本数が多いほど煌びやかな印象を与えられます。ひとつの鉢に寄植えする胡蝶蘭の本数を「本立」と表現されています。

ほかにも「偶数立」や「奇数立」などがあり、選ぶ本数には明確な決まりがありませんが、見た目や値段が変わるので予算や贈り先なども考慮して決定しましょう。

例えば、5周年記念のお祝いに5本立の胡蝶蘭を贈るなど年数と同じ本数の胡蝶蘭を贈ることもあります。

豪華な印象を与えたい場合は、本数を増やすだけでなく、花の数を増やすのもおすすめです。胡蝶蘭は、開花した花の数とつぼみの数が多いと華やかな印象になります。胡蝶蘭1本につき10~15輪なため、この数を基準に輪数も考えてみてください。

長期間楽しめるから

一般的な花は、数日で枯れたり散ったりしてしまいます。胡蝶蘭は寿命が長く、1ヶ月以上は枯れないため、美しい姿を長期間楽しめます。

贈る季節を選ばないから

花の種類によっては季節が限定されてしまいますが、胡蝶蘭は温室栽培されているため季節を選びません。

とはいえ、胡蝶蘭は亜熱帯地域に咲く花であるため、冬場の生産量は少なくなります。寒さに弱い品種なので、冬の寒い時期に贈る場合は取り扱いに注意が必要です。

色が豊富だから

胡蝶蘭は、約200年前にイギリスで発見され、日本でも明治時代から栽培と品種改良が行われてきました。原種は茶色い花びらといわれていますが、品種改良を重ね、白やピンク、黄色、リップが入った紅白色、紫や青などさまざまな色が存在します。

代表的な色は、白とピンク、リップが入って中央部分と花びらとの色の違いを楽しめる3種類です。白の花びらに赤色のリップが入った紅白色は、縁起が良いとされ根強い人気を誇ります。

また、長年の品種改良で誕生した希少種や比較的新しい胡蝶蘭では、青や紫、黄色などもあり、贈る相手の好きな色や贈り先の雰囲気に合わせて選べるようになっています。

手入れが簡単だから

胡蝶蘭は、ほかの花よりも比較的手入れが簡単なこともお祝いの贈り物として選ばれる理由のひとつです。細かな手入れが必要ないのにも関わらず、適切な管理をすれば1ヶ月以上は美しい花の姿を楽しめます。

手入れが簡単とはいえ、何もしなくて良いわけではありません。胡蝶蘭は、マレーシアやフィリピンなどの亜熱帯地域が原産であるため、長く美しい姿を楽しむには、温度や水やりの方法を知っておく必要があります。

胡蝶蘭を置く場所は、レースのカーテンやブラインド越しなど、やわらかな太陽光が届くところが最適です。室温を15度以下にしないように注意し、エアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。

胡蝶蘭の鉢には、表面にミズゴケが敷かれていることが多いです。ミズゴケを触って奥まで乾燥しているようであれば水をあげます。秋冬なら週1回程度、春夏は週2回程度の水やりが目安です。

置き場所さえ工夫すれば、頻繁に水やりをしなくて済むため忙しい方にも喜ばれます。

【シーン別】胡蝶蘭を贈る際に知っておきたいこと

胡蝶蘭を贈る際に、知っておきたいことについて、シーン別にご紹介します。

開業・開店祝い

開業、開店祝いには、大輪の白い胡蝶蘭が喜ばれます。白は、多数ある胡蝶蘭のなかでも清潔感があり人気です。

事務所やオフィスでは、パソコン機器や壁紙の接着剤等から化学物質が発生するといわれています。胡蝶蘭は、このような化学物質の吸収率が高く、新鮮な空気を運ぶ花としても喜ばれるでしょう。

また、さまざまなお客様が訪れる店舗や飲食店では、香りの少ない胡蝶蘭であれば店内に飾ることができ、最適です。

開院祝い

病院やクリニックの開院祝いでも、胡蝶蘭は喜ばれる贈り物のひとつです。清潔感が重要な場所なので、白い胡蝶蘭が選ばれやすいです。

胡蝶蘭は、香りだけでなく花粉も少ないため、院内を清潔に保てます。また、鉢の中に土がない胡蝶蘭を選べば虫が寄生することもなく、衛生面も配慮できます。

一般的に土や花粉などを理由に、生花を控えたい病院、クリニックは多いです。しかし、花粉が少なく、土を使わない胡蝶蘭なら院内に飾ってもらえます。

胡蝶蘭の生き生きとした見た目が、来院する患者さんに活力を与えると喜ばれることも多いのです。

昇進祝い

昇進祝いでは、胡蝶蘭が贈られる人望の厚い人とアピールできるため、胡蝶蘭の贈り物はとても喜ばれます。役職が変わるため立札の役職名の間違いがないように、事前に確認してから贈りましょう。

就任祝い

重役への就任は、特別な門出ともいえます。本数・輪数ともに多く、ボリュームのある豪華な胡蝶蘭が選ばれやすいです。白い大輪の胡蝶蘭が定番ですが、置き場所などを考慮して贈ることも忘れないようにしましょう。

当選祝い

選挙の当選祝いでは、クリーンなイメージの白い大輪の胡蝶蘭が人気です。その次に紅白の胡蝶蘭も選ばれやすいです。

選挙は関わる人が多いので、胡蝶蘭の贈り物も増えます。そのため、周りと差をつけるためにピンクの大輪や和風アレンジした胡蝶蘭を贈る人もいます。5本立の胡蝶蘭にして、豪華に飾り付けることも多いです。

贈るときの注意点として、法人名を名札に記載すると「公職選挙法」と「政治資金規正法」の違反になってしまうため、必ず個人名にしましょう。

誕生祝い

1年に1度の誕生祝いにも胡蝶蘭を贈るのはおすすめです。「幸せを運んでくる」という花言葉からも、新たな歳を迎えた方に最適な贈り物だといえます。メッセージカードを添えて贈れば、より一層お祝いの気持ちが伝わるでしょう。

胡蝶蘭は、サイズも豊富に展開されているため、贈る相手の年代に合わせて胡蝶蘭を選べます。

例えば、贈る相手が子どもである場合はサイズが小さくカジュアルな胡蝶蘭、30代なら3本立で華やかなサイズ感を贈るなど、予算を考慮しながらさまざまなバリエーションで贈ることも可能です。

色も豊富であるため、贈る相手の好きな色を選ぶと喜んでもらえるでしょう。

結婚祝い

結婚式をしない方や親族のみで結婚式を行うといった理由で招待されていない場合には、胡蝶蘭を贈って結婚祝いの気持ちを伝えるのがおすすめです。

贈るタイミングとしては、新生活が落ち着いたころに自宅へ贈るのが一般的です。結婚式場や2次会の会場に贈りたい場合は、式場から自宅まで相手が持って帰ることになるため、事前に会場へ贈りたい旨を相談しておきましょう。

気になる胡蝶蘭の価格相場は?

胡蝶蘭の価格は、本数やサイズ、花の等級などに応じて変動します。以下の表を確認して、胡蝶蘭の一般的な価格相場をシーン別に知っておきましょう。

個人から取引先に贈る 20,000円~50,000円
取引先企業のお祝いごと 30,000円~80,000円
開店祝いや開業祝い 10,000円~100,0000円
大手企業へのお祝いごと 30,000円~100,0000円
昇進や就任のお祝い 10,000円~100,0000円
親しい友人や恋人の誕生祝いなど 5,000円~100,0000円
母の日や家族のお祝い 5,000円~100,0000円
小さなクリニックの開院祝い 30,000円~100,0000円
大きな総合病院の開院祝い 30,000円~300,000円
個人の個展お祝い 10,000円~30,000円
法人の個展お祝い 30,000円~50,000円

胡蝶蘭を贈るときのマナー

胡蝶蘭を贈る際には、贈り先に失礼のないように、基本的なマナーを押さえておきましょう。

贈るタイミング

イベントの期日や開店日が決まっている場合は、前日もしくは当日の午前中に届くように調整します。ただし、店舗や会場に送るときは、事前に郵送の有無や受付期間を伺いましょう。初日に間に合わない場合は、縁起の良い大安の日に贈ることが大切です。

置くスペース

スペースがなく大きな胡蝶蘭が贈れない場合でも、陶器製の鉢植えを選ぶなど、見た目が工夫されたものを選びましょう。どうすれば贈り先に喜んでもらえるかを重視して、胡蝶蘭を選びましょう。

立札の内容と書き方

お祝いごとに贈る胡蝶蘭には、立札が必須です。基本的には、お祝いの文言と贈り主の名前を記載します。

お祝いの文言は、「祝 御開店」や「御祝」など、すべて漢字で記載するのが基本です。立札は、会社の顔ともいえる重要なものであるため、名前と社名は何度も確認し、間違いのないように贈りましょう。

特別な日に胡蝶蘭を贈りたいなら「京都花室 おむろ」

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市場や問屋などでは流通しないといわれている、特級や特Aなどの最高ランクで高品質の胡蝶蘭も取り扱っています。

贈るシーンや予算に合わせて胡蝶蘭をご提案できるため、はじめて胡蝶蘭を贈る場合も安心です。

また、通常の花屋で有料とされている和紙ラッピング・立札・送料も「京都花室 おむろ」なら無料です。ラッピングの状態や立札なども、お贈りする前に写真で確認していただけるので、安心してご依頼いただけます。

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まとめ

胡蝶蘭は、華やかな姿や花言葉、さらには花粉や香りが少ないことから多くのお祝いのシーンで活躍します。

予算や置き場所も考慮しながら、長持ちする品質の良い胡蝶蘭を贈ると喜ばれるでしょう。